第9話「七色の声のスター」
今回はスケールはともかくわりと真っ当なヒーローものにもありそうなお話
(「シャイダー」辺りっぽい?)
もしかすると番組開始当初の検討用プロットとかにあったものではないか?
などとあくまでももんのすごく勝手な推測をしてしまうのはオタクの哀しい性(さが)である
テレビで歌うアイドル伊東ひかりを見ているママとユウコ
伊東ひかりは新曲を出す度にイメージを変えるだけでなく声も全く違ってると言う実力?の持ち主なのだ。
イメージとして様々なジャンルのレコードジャケットをちゃんと作っているのが楽しい。
小道具?スタッフの方、ご苦労様です。もちろんメイクさんや衣装の方も。
歌っているのは番組のエンディンングテーマでもある「悲しみに一番近い場所」
ママ「この子好き」「私も好き」と同意するユウコ
これ撮影するときはテレビの画面も音声も無いんだろうけど花島さんご自身の歌声使うってのは知らされてたのか、なかったのかちょっと気になりますよね。(え?自分だけ)
あと前回に登場したのも「イトウくん」で今回も「イトウさん」ってのも気になります。
製作順と放映順とかどうなってたのだろうかと、細かいところまで気になってしまうのが僕の悪いクセでしてねぇ(杉下右京か)
公園で雪合戦などしていたタクトたちは隠れるように雑木林に消えた怪しい女性をみかける
カズヤは変装したひかりだと見抜く
視聴者としては「ようあんなんでわかるなあ」と思ってしまうのだがすかさず「カズヤの視力検査は右1・5に左2・0だもん」とケンジのフォローが入る
(いや、それでもわかるもんかしらと言う疑問は残るが)
これはスキャンダルだ、と「女性週刊誌副編集長のタクトのオヤジさんに知らせよう」と提案するシンスケだがタクトは気が進まない。
ケンジの「国民は芸能人のスキャンダルがあったら垂れ込む義務があるんだ」と言うすごい言葉とシンスケの「親孝行だよ」とのダメ押しにパパに電話するタクト
取材について行こうとするタクトたちへのパパの言葉
「スキャンダルを甘く見るな、するほうもされるほうも命がけの取材なんだ」
大げさでちょっと笑えるけど、今ドキのマスコミの皆さんもこんな見当違いの信念を持ってらっ
しゃるのかと思うと笑っちゃあイケナイような気がしないでもありません。
白神博士に大金を積むひかり、これは事務所の指示とかでは無くひかり個人の意思なのかな?
本人の躊躇とか葛藤とか微塵も無さそうだからそうなんでしょうね。
研究所に乗り込むパパではあったが白神博士の謎のマシンに声を奪われてしまった挙句に博士が大学時代の親友でもある本田警部に「伊東ひかりの取材中に下着を盗もうとした」と言うデマを吹き込んだために逮捕されてしまう。
ユウコ「わたしがパパの無実を晴らすしかないわね」
博士の研究所に並んだ世界中から集めた美しい声のコレクション
マジックで書かれたラベルを貼られたビーカーってのがいかにも個人の研究所って感じ。
美しい夜の海岸でハワイ娘が気持ちよさそうに歌っている場面の背景が書き割り丸出しなのが可笑しい。
セットなのかロケなのか比較的まとも?な背景の(貧素な)ターザンの叫びを挟んで最後の中国娘もそれっぽいが中華料理店の店先(看板まで映ってる)なのが笑える。
ユウコはオリュードで新聞記者に変身して本田警部にインタビューする
「とにかく彼女は大学時代から素晴らしい人間でした」と言い切る本田警部だが「白神博士の研究所で犯罪が」との通報に急行する。
本田警部の来訪にうろたえる白神博士
「学生時代から冷静沈着だったあなたが何をそんなに怖れているの!」
親友を信じたい気持ちと現実との狭間から口をついて出た本田警部の言葉がシリアスだ。
そして現れたポワトリンが語り始める衝撃の真実!
博士はかってアイドルを目指しオーディション番組「大スター誕生」(名前!爆)に出場したが生まれついての悪い声で失格してしまったのだ。
(そんなにヒドい声だとは思わないけど、むしろルックスに問題が・・・)
ここまでシリアスに徹してきた白神博士とのギャップがすごい。
*さて、この辺りまでは本田警部から聞いたってことですよね。
インタビュー終了時はホクホクでウキウキな感じだったけど話してて何か思わなかったのかな?
まあ「犯罪」と言っても「声を奪って他人に売りつける」なんて発想は出来ないか、普通。
しかし大学時代はどんな付き合い方してたんだろう、何の研究してるかとか執念深い性格とか隠し通してたってこと?
*テレビ放映で1回サラッと見てるくらいなら気にならないかもしれなけど何回も見直すとその辺りどうも気になっちゃうのよね。
ともあれ、博士はその後、美しい声の人間を恨み、勉強してその声を奪うシステムを開発して声の悪い歌のヘタなアイドルに売りつけると言うことを始めたのだ。
そうか!伊東ひかりも元々はそういう人だったのか!
もしかしたら彼女以外にも同じような人がいたのかもしれないとか考えるとちょっと怖い。
そしてポワトリンに諭され親より授かった自分の声を大切にするようになった(はず)の彼女は偉大なアイドルになれたのであろうか?

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