第5話「犯罪者ドクター・ブー」
不思議コメディー恒例の「子どもたちを○○にしちゃう」計画。
今回は「20年計画で子どもたちをめちゃくちゃなグルメにする」というもの。
当時、もう「グルメ」と言う言葉は定着してたと思うけど「食べることしか考えない、美味しいものしか食べない」と言うやや悪意の混じった説明が入るのがイイ。
「20年計画」と言う回りくどさは可笑しいと言えば可笑しいのですこれもなかなかシャレにならない計画ではあります。
おまけにドクター・ブーは風貌怪異で佐藤正宏さんの怪演もあるもののとりたてておかしな性質や過去など描かれることがないので本田警部のほうがインパクトが強くなってしまっているのがややもったいないような。
実際、本田警部は敏腕でモモコを助けだし、警官に化けたユウコ、いやポワトリンを見抜くだけでなく更に「お嬢さん気分では犯罪者は捕まりません。あなたに正義を守る資格は無い」とすら強弁する。
ここでユウコが「なんですってぇ」みたいに反発するのではなく「悔しいけれど」と納得してしまうのがけっこうシリアス
夕べの残りのカレーを食べる、カズヤとタクト
家族がそろってご飯を食べるシーンが多い本作だが家族以外のタクトの友だちも一緒だったりするのも多いけど当時はまだ普通の光景だったのかな?
現在ではどうなのであろうか?
嫌いなニンジンを無理矢理食べようとするカズヤを見て「お昼ご飯を作ってあげることも大切」なのにと憤慨して本田警部に抗議に向かうユウコ
「カズヤが嫌いなニンジンを無理矢理食べている」と聞いて捜査真っ最中なのに職務を放棄してカズヤの元に向かう本田警部
「嫌いなものを無理矢理食べるような子に育てた覚えはない。他人様の家でも嫌いなものははっきり言う。父さんも母さんも正義のために闘っているのだから心配かけないで。」と言う本田警部に「すごいプロ根性」だとユウコは感心してしまうけど、ええと、これは正論のような気もするし、そうでもないような気がするのですが皆さまはいかがお考えでしょうか?
う〜ん、これはこれで間違ってはいないのだけど「好き嫌いするな!」ってのが子供番組的には普通だと思ってるから引っかかるんでしょうね。
タクトにも「人間ひとつぐらい好き嫌いが無いと」なんて言わせてるし、この辺り「グルメ」と言うものに対するちょっと斜めからの皮肉みたいなものも入っているのかもなんてのは考え過ぎでしょうか?
ドクター・ブーは学校に侵入して子どものことを調べていたと言うのが会話のなかで語られるけど、そこも映像として見せて欲しかったような
両親想いのカズヤはドクター・ブーを捕まえようとするが逆に捕まえられてしまう。
ブーのアジト?廃工場みたいなのの中に小さなパーティー会場みたいなセットをポツンと組んであるのはまあ、撮影の都合上だと思うんだけどブーの変なこだわりだと解釈すればいいのかも
カズヤが食べようとしないので「食べるんだよ!」とキレるドクター・ブー
なんか普通に怖いひとって感じなのでここ、もうちょっと気持ち悪い感じでもよかったのでは?
囚われの我が子を救おうとしてさすがの本田警部も焦ったのか銃を放った先はシャンデリア!
危機一髪にターザンのように現れるポワトリンが恰好イイです。
抵抗も虚しく逃げ出すドクター・ブー、お尻にフォークを刺されたあげくローストチキンにされてしまいます。
事件は解決、「また借りができた」と言う本田警部に「今回も成長させて頂きました」とあくまでも謙虚に返すポワトリンなのでした。
そうそう、最初の頃は「P」の文字を描く時はゆっくりだったけど素早い動きになりましたね。
(あれ、最初は動きに合わせて文字を合成するつもりだったのでしょうね。)

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