あの「マイティジャック」を例にあげるまでもなく円谷プロって「もうちょっと考えてから作ったほうが良かったんじゃね?」って作品が多いような気がする。
あの「アステカイザー」だって山本昌平氏がいなかったら最後まで観続けるテンションは維持できなかったであろう。
「グリッドマン」なんかも次々に繰り出されるパワーアップメカとギャグに走った展開にこちらも開き直って楽しみつつもやはり「なんかもったいないな」と言う感じは拭えませんでした。
ウルトラシリーズにしたって「A」だの「80」だのは新機軸ぶちこんだものの途中で「無かったこと」にされたりしちゃいました。
いちおう、最新のテレビシリーズである「ウルトラマンギンガ」なんですが、、、、
第1話で主人公がブラックキング(怪獣)にウルトライブ(よくわからないけど、まあ変身)して幼馴染の女の子を助けたところは正直「これは面白くなりそうだ」と期待してしまいました。
「ギンガ」の特徴としてはウルトラマンや怪獣の人形を使って変身すると言う露骨な玩具販促です。いえ、それ自体は悪いことだとは思いません。
でもお話がねえ、、、、
「闇」の感情をもった人間が怪物にされると言えば聞こえはいいかもしれないけど、挫折とか嫉妬とか、、、なんかしょぼい。
いろいろな事情があるのでしょうが舞台が過疎の町だったりするので出てくる悪人もチンピラみたいのだったりする。
もういっそのことチョコレート食べ過ぎてゲスラになっちゃったとかメトロン星人にタバコすすめられてケムラーになっちゃったとか「不思議コメディー」ばりのくっだらない方向へ行けば良かったのにとか思ったり。
(それだとちびっ子にはウケないか?もしくは「ウルトラゾーン」になっちゃうか?)
*「ウルトラゾーン」は未見*
で途中でだんだん観なくなっちゃったんだけど最後のほういちおうみてみました。
最終回のひとつ前の話だったかな?
怪獣になったり悪いウルトラマンになったパパと親子喧嘩する女の子と主人公がえばんげりおんみたいに心の中(?)で“きゃっきゃうふふ”する場面が延々続いたかと思うと一方では津川雅彦と木野花が発狂してるし、あまりの気持ち悪さに正直吐きそうになりました。
最終回、結局怪獣になった人々も同じ学校の卒業生だったので皆で校歌を歌って「光」を取り戻すと言うあまりにも安い場面には小劇場系の“出来の悪い”舞台を見てしまったような気まずい雰囲気を感じてしまいました。
以上、あくまでも個人的な感想なので「感動した!」とか言う人がいてもかまわないし、実際、玩具の売り上げが伸びているのならそれはそれで良いことだと思います。

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