ツカジは頑張って「裸の大将」になっていた。
そりゃ「物真似に過ぎない」なんてキビシイ意見もあるかも知れないが雁之助はんのイメージで
定着された「裸の大将」の「復活」なんだからある程度はしょうがないでしょう。
実際、あの懐かしいテーマソングや音楽も昔のままでなかなか雰囲気は良く出ていた。
ここまでやってくれるなら、例え「パロディ」っぽくても「良質」の作品になるのでは?
と、思っていたのですが・・・・・
今回、清さんをおいかける「ヨメ子」と言う女性、雁之助はんのでは高見千佳さんが演じた
天真爛漫なキャラクターだったのが水川あさみさんが演じる盗癖を持ったキャラクターに
変えられていました。
それはそれでツンデレっぽくて悪くなかったのですが、お話の中で彼女に対する扱いが
あまりにも酷いものでした。
風邪をひいて死にかけるわ、和解したはずのお母さんに全く信じてもらえないわ、
ラスト近くとってつけたようにケガして「自足歩行出来なくなるかも?」宣言されるわ
・・・・と、不幸の連続!!
しかも清に絵を描かそうとした森本レオが回りくどい小細工をしたせいでヨメちゃんが苦しむ事に
なるのですが、結局森本レオのやった事は誰にもバレないし責められもしない!!
まあ、「悪意の無い人々ばかりの世界」を描こうとしたのかも知れませんが、そのとばっちりが
ヨメちゃんにばかり、ふりかかるってのはどうもいただけません。
また、高見千佳さんのヨメちゃんと違って今回のヨメちゃんは自分の立場とか周囲との関係が
しっかり理解出来ている(と見える)ように描かれているので、「信じてもらえない」事を
受け止めグッと耐えているように見えるので観ているこっちもツラいのです。
結局、後半はその辺りばかりに気をとられてしまい、釈然としないまま終わってしまいました。
正直、この時間帯で2時間以上の枠でこの内容ってどうなのよ?と思いました。
いや、ツカヂの「裸の大将」っぷりは決して悪くなかったので、本当に残念!!
シリーズ化してほしいけど、こんな調子だったらイヤだなあ。

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