正直、来週最終回2時間スペシャル(!)に向けての「つなぎ」っぽい感じが強いなあ
と思えなくもない話でした。
とにかく「おりんは死ぬ」しかないってのをしつこいくらいに強調してます。
榎木孝明、あれほど冷徹だったのにさすがに我が娘を目にして人間らしい心を
少しは取り戻したのでしょうか、おりんとの決着を付けられずに去ったりします。
今までも美女手鎖人を多数従えていた事から「おりんの娘ならこの娘も」などと
考えたりしちゃったのでしょうか?、、、と言うのは半分冗談ですが
直前に榎木孝明もまた歴史の中の大きな力の犠牲者として歪んだ野望へと走った事が
描かれているので「え〜、なんだかなあ」感はそんなにありませんでした。
改めて榎木孝明との決着に向かうおりん、堂々とのりこんで、「おお!強ええ」と
思わせた次の瞬間、いきなり門の向こうに潜んでいた男に槍で太ももを突かれてしまったり
して「あらら」と言う感じです。
この強いのか?弱いのか?よくわからない描写が本作の弱点だと思っていましたが
もしかしたら、そこが魅力なのかも知れないなと思えるようになってきました。
いつの間にか戦闘スーツに変身して榎木孝明と対峙するおりん。
あーそう言えばさっき普通の格好してる時にはすぐに「手鎖御免!」やっちゃえよ!と
思っていたのにやんなかったなあ、、、と思っていると今回は無言のままで手鎖攻撃!!
(かわされますが)
う〜ん、あのスーツと手鎖御免はどういうシステムになっているのだろう?
(魔法の呪文説があ・・・)
結局、榎木孝明は物語の発端となった真の黒幕の一派に射殺されますが、死の真際に
黒幕の一人に刀を投げ付け一矢報って散って逝きます。
この刀の飛び方、この番組特有の「目標に向かって一直線!」な映像なのですが
今回に限ってはそれが滑稽では無く、むしろ、まさに榎木孝明の執念のこもった一投を
描いているかのように見えて効果的ですらありました。
終盤に至って歴史の裏に潜む大きな陰謀とそれに翻弄される多くの人々、そして
その代表と言うか象徴として「おりん」が描かれているような気がしてきました。
ただ、そういうドラマと例の戦闘スーツや中途半端に特撮マンガチックな手鎖人の
描写がうまく噛み合っていたとは言いがたいのも残念な事実ではありますが、
ひさしぶりに気合い入れて時代劇の枠を広げたかった製作陣の意気込み、と好意的に
解釈してあげたい気分でもあります。
なんだかんだ言ってもいよいよ最終回!!
おりんの運命や、いかに!!
絶対、宅間伸は美味しいとこでいきなり出てくるでしょう!
予告の映像では榎木孝明みたいなのも見えましたが、生きてたのか?それとも回想?
意外とおりんを助けたりなんかしちゃって!

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