第43話「愛しの義経さま」
ポワトリンに恋をさせて戦う意欲を無くさせようと言うディアブルの作戦。
ユウコが憧れてるのは歴史上の人物で一番美しい(?)源義経なんだそうだが
モモコ曰く「お姉ちゃん、歴史上の登場人物に恋してる、、、不潔!」
ディアブルはボール遊びをしているポワトリンクラブの前に現れてボールを奪い
ナイフを突き立てようと脅す。
奇声を発して笑うだけのディアブル(の化けた怪人物)はこの番組にしては結構
「まとも」な「危ない人物」であると言えよう。
怪人物を追って深い森の中に迷いこんだポワトリンは傷付いた鎧姿の若い武者を助ける。
この「いつの間にかタイムスリップしていた」と言う持っていき方の見事さはさすが
あの「仮面ライダー世界を駆ける」の浦沢義雄大先生だっ!
「恋などしている者に宇宙とご町内の平和は守れないことはわかっています。」
神様の怒り(残念ながら鈴木清順氏の登場は無く落雷での表現)に触れ、
ヤマトタケシのように苦悩するポワトリンは町娘になって義経の世話をする。
「恋をしても正義は必ず勝つのです!」と言うポワトリンであったがディアブルの
目論みは半ば成功していた。ピンチに陥るポワトリン!!
駆け付けた義経も果敢にディアブルに立ち向かうが歯が立たない。
町娘がポワトリンである事に気付いた義経が叫ぶ!!
「そなたがこの義経の美しさに心を奪われたようにこの義経もポワトリンの優しさに
心を奪われた!!この義経の心をくれよう!!」
(映像では合成されたハートマークが義経からポワトリンのもとへ)
たちまちパワーを取り戻しディアブルを追い払うポワトリン
ただし、戦闘の最中、いつのまにか現代に戻ってしまっているのでその恋の結末は
描かれない。
ピンクレディーの「ウォンテッド」なんかで「盗んだ心返して〜」なんて言葉があるが
それってこーゆーことだったのかー、となんとなくわかったような気になるお話。
あまりギャグや悪ふざけに走らず「あー一応少女向けヒロインものだったんだなー」
と言う忘れかけてた事を思い出させてくれる「ちょっといい感じ」の話ですね。
こーゆーのもたまにさらっとやってくれるところもまたこのシリーズの魅力のひとつで
あることも改めて再確認。
第44話「タクトの甘え」
サブタイトル通り「どうでもいいくっだらない事」でポワトリンクラブのメンバーを
呼び出したり頼み事をしたりしてとうとう愛想をつかされるタクトとそんなダメダメな
タクトでも、突き放すことが出来ない兄想いのモモコのお話なんですが、、、、、
今回は「木枯らし童子」のインパクトがかなり強くって!!
演じているのは江幡高志さん、「必殺」等の時代劇なんかでもいい味出しまくりの
小悪党などでも有名なベテラン俳優さんです。
かって同枠の「ロボット8ちゃん」にもゲスト出演してた事もあるとは言え、少し驚きです。
また、こんなヘンテコな役をもう嬉々としてハイテンションに演じているのを見ていると
こっちまで楽しくなってしまいます。
「童子」は「ホイホーイホイ」と奇妙な動きをして大風を起こし子供たちに風邪を
ひかせておいて薬を売り付けると言うわかりやすい小悪党(笑)
ただしハヤトの子供の頃からいたと言うことですからある種の妖怪みたいなものかも?
その風貌はぼんぼりのついたキャップにボロボロの麻袋(?)みたいなのを被った
ヒッピー風と言うか、まー海外の貧乏な妖精風と言えなくもないです。
そんな格好が江幡さんに合ってるのか?合ってないのか?なんともいえない奇妙な感じです。
今回ポワトリンは二度も遅れて登場するプティットに「自覚が足りない!」と、やたら
キビしいのと「木枯らし童子」との「特に意味の無い奇妙な動き合戦」が印象的ですが
決着をつけるのはプティットのほうです。
プティットに「貴方の妹は貴方の世話を焼きたがっています」と言われキョトン?とする
タクトの顔がラストカットなので見てるこっちも「アレ?」って思っちゃいました。

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