「徳永慶子 ヴァイオリンリサイタル 成功裏に終了」
日記
2006年以来しばしば東京オペラのコンサート等に登場していたヴァイオリニスト、徳永慶子の本格的な日本デビュー・リサイタル。「〜ニューヨークの風〜」という軽やかな題からは意外な、地に足の付いた、骨太な演奏を披露してくれました。
プログラムはベートーベンのソナタ第7番からはじまり、イザイの無伴奏ソナタ第2番、休憩の後、G線上のアリアとガーシュイン数曲を経てサン=サーンスのソナタ第1番と続く、真っ向正面からの「デビュー」リサイタル。
まずベートーベンで、東京クヮルテットのマーティン・ビーヴァー氏の推薦文にたがわぬ堅実な実力を発揮。イザイでは、あやうい魅力を湛えた世界を構築。ガーシュインでも決して寄り道をせず、風格さえ感じさせる演奏。サン=サーンスにおいても力強く引き締まった音楽で、聴衆の喝采を浴びました。
小田裕之は、幅のある柔らかな音色、伴奏者としての卓越した技術、また徳永と同様、決して細部に埋没することなく音楽の真髄に切り込んでゆくピアニスト。
シューベルトのアヴェ・マリアの装飾的な編曲版、ファリャの小品と続いたアンコールを含め、自然と聴衆の胸襟を開かせる、おおらかな魅力にあふれた二人の演奏でした。
