首都圏のあるまちで支え合いマップを作った。そこで発奮した住民が早速、活動を開始した……まではよかったが、そのあとがいけない。まず地元の民生委員からクレームが来た。「そこまで住民にやられると、私の出番がなくなるから、やめてほしい」。次いでケアマネジャーから「そんな活動をされると、私のケアプランが壊されるので、やらないで!」 これをどう調整したらいいのかと、社会福祉協議会の職員から相談の電話が来たのだ。
民生委員と住民の軋轢は、全国各地で見聞きする。私のところにも匿名で民生委員から電話が来た。「地元に福祉協力員という制度ができたけど、私はもうご用済みということですか?」 とんでもない、皆さんを補佐するための人材なんですよ。彼らと協力して進めていけばいいんですと説いたのだが、納得していなさそうだった。
同種の問題はホームヘルパーがらみもある。ご近所の要援護者をこまめに面倒みている世話焼きさんから愚痴を聞かされた。「いつものように要介護の○○さん宅に行ったらヘルパーがいてね、怒られちゃった。『しろうとは入らないで』って。そのあと三度も行ったんだけど、三度ともヘルパーがいてね。もう行けなくなっちゃった」。
有志の住民を蹴散らすケースがそう頻繁に見つかるわけではないが、支え合いマップ作りをしていて気になることがある。住民が福祉活動をしていて、プロの側からなんらかの働きかけがあったという話はまずない。サービス活動の中で出てきた枠外のニーズで住民に協力を求めるといったことが、ほとんどないのだ。それでいて「住民との協働」という言葉を好んで使う。どういう専門教育を受けたのだろうか。

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