NHKスペシャルの記事をアップしたところ、アクセス数が飛躍的に伸びて驚いています。
今までにも、いろいろなマスコミの方からの取材を受けたり、番組に出演したりしてきましたが、今回、なぜこのNHKスペシャルだけ、ここまでこだわってブログに記事をアップしているのか
自分の考えていることを書きたいと思います。
私が地域医療を育てる会を立ち上げたときの思いは、
病院から医師がドンドン減っていく中で
医療現場も、行政も、それに対する手立てを模索している様子を目の当たりにし、
これは構造的な問題なので、専門機関だけで十分な対策を出すことは難しいのではないか、
そういった専門機関に対して、患者・住民は「サービスの受益者」という立場から苦情と注文だけを言っていたら
この地域の医療はますますダメになっていくのではないか、
そういう思いでした。
簡単に言うと、
「脱・依存型市民をめざそう」
というのが、私個人の思いです。
医療の問題は専門性が高いので、どう太刀打ちしたらよいのかと悩みましたが、
医療者と、患者・市民が
「いのちと健康を守る」という共通の目的に向かって
お互いの違いを理解し、また思いやる関係性を作っていくことが大切と思って
情報発信をしたり、対話の場を作ったりしてきました。
NHKスペシャルの収録に集まった方々は、
医療・行政・患者に
分類された人々が集まりましたが、
それぞれの立場から、
お互いを理解しあうためにはどうしたらよいかを真剣に探るためのディスカッションをしました。
制度上の問題は、あくまでも車の片輪であり
もう一つの「関係性の再生・構築」を抜きにしては
医療問題の解決はありえません。
以前のブログでも書き込んだように、この視点からの発言が医療者、患者側それぞれからなされ、
建設的なディスカッションになろうとした矢先に
収録は休憩となり、
編集ではすべてが削除されていました。
今思い返してみると、すでに1年前からされていたという番組の準備の中で
すでにVTRが作成され、
その命題に沿った議論しか、あの番組の「材料」となりえなかったのです。
ブログをご覧になった方の中には、
「自分の発言が削除されたことに腹を立てているのだろう」
と受け取っておられる方もいると思いますが、
(確かに自分が伝えたかった趣旨とは違う形のコメントになっていたので、これも立派な捏造といえますが)
私がこだわりたかったのは
あの日、6時間という長い時間と労力を注いで
医師・患者(私は「市民」というカテゴリーもほしかった)・行政
それぞれの立場の人たちが
相手に責任を求めるというスタンスではなく、
相手の立場を考えながら、自分に出来る事を探ろうとしていた
そのことが全く番組に反映されていなかったことに危機感を覚えたからです。
それは収録〜編集の間の問題ではなく、
どのようなVTRを用意するかという
企画の段階の問題であったと思います。
レスを書き込んでくださった方のご意見にもあるように、
私もこの番組は医療を再建するどころか
かえって医療崩壊を進める役割を果たしていくだろうと思います。
二度と、このような番組が作られてはならないと強く感じ、
ブログに書き込みをした次第です。

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