院長が退職願提出
銚子市立総合病院 市、後任に苦慮
銚子市の岡野俊昭市長は19日、同市立総合病院の佐藤博信院長(60)が「退職願」を提出したことを明らかにした。
医師確保や赤字経営批判などに疲れた、と話しているという。
市は慰留に努めたが決心は固く、後任人事などの対応に苦慮している。
岡野市長によると退職願が出されたのは17日。
同市長は急きょ、日大医学部や旭中央病院、千葉大医学部を訪れ、後任の推薦や、現在勤務している医師の継続派遣を求めた。
佐藤院長は02年10月に東京の駿河台日大病院から市立病院外科部長に就任、副院長を経て05年12月に院長になった。
週3,4日は診療にあたるほか市議会での答弁や医師探しなども行ってきた。
同病院は06年4月に35人いた常勤医が、大学の派遣医師引き揚げなどに伴って17人に減少し、産科、呼吸器科が休止に追い込まれた。
内科系と婦人科、小児科は、救急患者受け入れの一時休止を余儀なくされていた。
また、病院事業会計への繰り入れは2年で31億円に達し、来年度も一般会計から9億円の繰り入れが予定されるなど、経営難は厳しさが続いている。
佐藤院長は市議会の一般質問などでも突き上げられ、新管理者の選任を求める陳情が出されるなど、批判の矢面にもたたされていた。
昨年から精神的に苦しんだいたという。
岡野市長は
「苦しい財政状況だが、市立病院を守るために出来ることはすべてやるという考えに変わりはない。
市民のために専門外の分野まで懸命に努力している医師を中傷するのではなく、みんなでより良い方策を考えて議論し、少しでも前進させたい」
と話す。
(2008年3月20日 朝日新聞)