今、私が住んでいる所はさいたま市で妻の実家とも近いのだが、いつだか妻はこんな話をしていた。
“学生だった頃、隣駅のスーパーに小さなファーストフードがあり、そこで売っているフライドポテトがとってもおいしくて、友達とよく食べていた。そのポテト、よくあるポテトとは違う食感で、その製法も特殊。愛想のいいおじさんの主人が得意気に作っていた。なつかしい、是非もう一度食べてみたい”と。
ならばと隣町にあるそのスーパーに行ってみた。そのスーパーとはJR上尾駅にあるキンカ堂。古ぼけた時代を感じさせる建物で、近隣の大手大型スーパーに客を奪われてか、あまりはやってない様子。とにかく妻の懐かしのポテトを求めて店内へ入ってみた。だが・・・・・。昔あったはずのお店は今は無かった。妻はがっかりし、友達に聞いてみると5、6年ほど前に無くなったらしい。
その後、何処かに移転していないかと思いネットで調べいたら、とある掲
示板にそのお店の事が。その掲示板によると、7年程前にお店の主人がガンで亡くなり、若い従業員が後を継いだのだが、同じ味が出せず客も次第に離れ潰れてしまったという。このショックな記事に悲しく寂しい時の流れを感じてしまった。
それから暫くたったある日のこと。妻の友達から連絡が。なんとあのお店は他のスーパーに移転していて、主人のおじさんも元気だという。友達もいろいろ調べてくれていた。早速、なつかしのポテトを求めてそのスーパーに行ってみた。そのスーパーはJR蓮田駅近くのマインというこれまた古びたスーパー。中に入ってみると地下に「チャイルド」という小さなファーストフード。そこにありました、あのフライドポテトが!おじさんも健在です。
それが、これです。
私は初めて食べたのですが、とってもおいしかった。製法を簡単にいうと、ポテトをマッシュ状にしたものを機械に入れて、ところてんのようにニュルっと出す。それをフライにしています。注文を受けてから作りはじめるので時間は掛かりますが、その代わり出来たてのアツアツ。やみつきになりそう♪
後になって、妻の友達がお店の主人に、“おじさん、ネットの掲示板で亡くなった事になってるよ”と教えてあげた。主人は苦笑いしていたという。あの掲示板、単なる噂が記事になったのかも知れませんが、いい加減なことな書かないでほしいですね。

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