マスコミで精神医学の用語を使いながら社会現象を説明する精神科医の方々。その説明の妥当性は置いといて、研究者としての業績はどうなのでしょうか。最近10年間の日本語での1stレフェリージャーナルの論文数を検索しました。特集、講演録、抄録等は省いてあります。
今回は掲載雑誌も記します。査読の有無が間違っているかもしれませんのでご指摘お願いします。
小田晋:6本(犯罪学雑誌×4、臨床精神病理、催眠学研究)
福島章:5本(医師会雑誌、矯正医学、犯罪心理研究、精神医学、精神科治療学)
和田秀樹:4本(家庭フォーラム、日本老年医学会雑誌、精神分析研究、精神療法)
斉藤学:5本?(輸液・栄養ジャーナル、子ども虐待とネグレクト×2、アディクションと家族×2。ただし子ども虐待とネグレクトは審査の有無不明。アディクションと家族は斉藤氏自身が編集しているため審査が機能しているかどうか不明)。
見落としがある可能性が高いですがおよそこんな感じです。数だけ見れば心理学のマスコミ御用達学者よりもマシですが、心理学とは論文のスタイルが異なるので単純に比較することはできません。
というわけで、同じ精神科医で比較することにします。世間一般的に有名なのではなく「専門家間で」有名な精神科医の業績はどんなものでしょうか。笠原嘉氏を例に挙げます。
笠原嘉:12本(精神神経学雑誌×2、臨床精神薬理、精神科治療学×3、児童青年精神医学とその近接領域、臨床精神病理×2、産業衛生学雑誌、心身医学、日本産科婦人科學會雜誌)
80歳近い高齢にも関わらず最近10年間で12本以上の業績が発見されました。でも世間は小田晋を知っていても笠原嘉は知りません。なんとも皮肉な話です。