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あるいは〈幽霊と館内鉄道〉

 

二十七話

人生には私の読む本を、うしろから覗き込む顔があるのだ。
そいつはいつもひと足先に読み終え、次のページにめくれるのを余白で待っている。
私はページの数だけ不本意なドアボーイの役目を果たさなければならない。

ある日突然何もかもいやになる、の「何もかも」の中には、たとえばそんなことだって入っている。




長袖をぶらぶらさせて落ちてくる真っ赤なあれはきみの思春期
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投稿者:etc
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