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あるいは〈幽霊と館内鉄道〉

 

二十四話

乗り物といっても、ぼくたちには大した数はない。
エレベーターを入れる? 入れても二十にも満たないだろう。
だったら行けるところまで徒歩で行くほうがいい。
乗り物に乗ると、目的地がぼくらを目がけてくる。
ぼくらは閉じ込められていて、それをよけることができない。正面からそれに激突する。
見つからないように距離を詰めるには、だから、乗り物はふさわしくないのだ。
本当は、徒歩もひとつの乗り物なのだけれど。



それが正しいバスと信じて座るなら窓の曇りに息をかさねて
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投稿者:etc
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