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あるいは〈幽霊と館内鉄道〉

 

二十三話

近所の家具屋に行くと、九十一段ベッドを売っていた。

なぜ九十一段なのか店員に訊ねたら、法律で定められている上限なのだそうだ。
「それ以上の高さになると、この国では誰も売ることができないんですよ」
そんな豆知識を披露しつつ、店員はまぶしそうにベッドを見上げた。
つられて私も見上げる。すると最上段から、子猿のような男が必死に手を振っているのが見えた。

店長なのだという。






三〇三号室はベッドのある頭蓋骨だと思ってください 消灯します

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投稿者:etc
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