昨日は、弊社が所属する栃木県建設業協会安蘇支部の土木委員会において、土木技術現場研修が行われました。
国土交通省関東地方整備局発注による、霞ヶ浦水道事業石岡トンネル新設工事に30名ほどで視察に行ってきました。
この事業は、茨城県を流れる那珂川と霞ヶ浦そして千葉県境の利根川を導水トンネルで結び、霞ヶ浦の水質浄化と都市用水の確保等を図るもので総事業費約1900億円にもおよぶ工事です。
昭和51年の計画着手、昭和60年建設着手から事業計画を変更しながら現在まで工事が継続されています。全体計画延長約45kmの内平成15年度までに約13kmが施工されました。
今回視察した工事は、鹿島・前田特定建設工事共同企業体が85億円で受注し、平成15年3月〜平成18年3月の工期で、5kmを泥水式シールド工法により施工するものです。現在は3.6kmほど掘り進み、計画工期よりも順調に進捗しているそうです。
この工区の特徴は、@日本有数の中間立坑なしの長距離施工A実施設計期間を含め36カ月の工期、掘削平均月進量320m/月の高速施工B農業・畜産地域のため自然環境を配慮C契約は、技術提案型一般競争入札・設計施工一括発注方式(デザインビルト方式)です。
私たちは、先ずプレゼンテーションルームで本事業の概要説明をいただいた後、泥水処理設備、立坑、坑道、統合施工管理室等を見学し、最後に安全衛星管理活動についての説明を受けました。
何しろ日本有数の巨大工事ではありますが、作業員にJV職員を併せても40名程度の方しか業務に従事していないそうです。
地上のオペレーター室からの自動化された施工を視るにつけ、最先端の技術を駆使した工法と私たちの業務内容との違いをまざまざと感じました。
そして、この工事は予期せぬ大災害や工法の大改定以外は、計画から施工まで建設会社の提案を競技し、最良の提案をした企業に落札実施されるデザインビルト方式を採用されているそうす。
工事の殆どのリスクを受注企業が負うものです。スーパーゼネコンの技術力・企画力・開発力の凄さを垣間見ました。
安全衛生管理活動に関しては、さすがに非の打ち所がなく完璧でした。そして特に、3年間に及ぶ長い期間を固定した人員で業務を行うものなので、マンネリ防止の対策に注力していたことが印象的でした。
参加した協会員もたいへん勉強になり、有意義で貴重な研修でした。最後にこの現場のスローガンをご紹介してご報告と致します。
「コミュニケーションの取れた明るい現場で、近隣と調和を図って長距離高速シールド施工を工期内に無事故・無災害で達成し、水漏れのない高品質のトンネルを構築する。」



