連続ドラマを録画していると、いつの間にかハードに溜まるばかりで、ダビング作業も滞り気味…いい加減に見なきゃ!と一気に見た。
韓国ドラマを日本を舞台にして、日本人キャストも混ぜながら、韓国人キャストは吹替えで喋っている、というのが最初っから違和感があったので、泣かせるシリーズ(「美しき日々」「天国の階段」に続くイ・ジャンス監督の天国シリーズ第三弾)のはずが、泣けない作品になってしまった。
もし字幕スーパーで見たら泣けたのだろうか?と考えても、きっと違和感は感じただろう。
泣けない理由は言葉だけでなく、主人公が毎回泣きすぎだったり、サブの悪役も賑やかしキャラも一辺倒だったからかもしれない。
脚本もイマイチだった。
在日二世の広瀬ハナ(パク・シネ)は、長野の温泉街で旅館を営む母親(愛華みれ)と、亡き父親の妹(キム・チョン=1%の奇跡でテハの母親役)娘マヤ(浅見れいな)と共に旅館を守って暮らしていた。
母ミチコが韓国のハン・スハ(チョン・ドンファン)と再婚し、息子ユンソ(イ・ワン)を伴って長野にやってくる。
ユンソは19歳なのだが、日本語の聴講の為にハナやマヤと同じ高校のクラスに入る。かばってくれるのはハナ一人しかなく、最初は打解けなかったユンソも、卒業生のリュウ先輩との柔道対決を機会に、受け入れられる。
箱根にもう一軒の旅館を開くために両親が出掛けると、留守の間に伯母ヨウコ母娘の態度は豹変する。旅館の権利書を手にし、借金の形に旅館を売って夜逃げを計るのだ。更に箱根に行った両親の事故死がハナたちの人生に追い討ちをかける(ハナたちに事故のことは知らされない)。
ユンソはただ一人心を許せるハナを愛していると言うが、義理の兄妹でもあり、リュウ先輩を慕っているハナはYesと言うことが出来ず、苦しんだユンソはハナの前から姿を消す。
二年後…リュウ先輩の父経営のホテル(東京)でルームメイドとして働くハナは、リュウから成人式後にプロポーズの返事を聞かせてほしいと言われる。また、ホテルのスゥイートルームから韓国語の出来るメイドをとの要望で、客室担当になったハナには、不思議なことが続く。
東大に入学したはずのマヤは、母親の借金の為にヤクザ会長の情婦と成り下がり、銀座のクラブでママをしていた。
マヤと再会したハナは、窮地からマヤの家に居候となり、クラブのピアノ弾きをする。そして、会長が目をかける若きボス"ユキ"と出会う。
ユキと名を変えた男は、姿を消したユンソオッパだった。会長のシマ抗争のために島田という男を殺し、若頭として登用されていたユキだったが、実は島田は死んではいず、ユキを狙っていた。
互いを愛しながらも、兄妹としての一線を越えることが出来ず、互いを守ろうとするユンソとハナ…ユンソを愛しながら叶えられないマヤの思い…ハナを一途に思うリュウ先輩(内田朝陽)の葛藤…
リュウとハナの結婚式の日、陰からハナの晴れ姿を祝ったユンソが、島田殺しの自首のために祝宴のホテルを出ると…自首を阻む会長の姿がある。
兄を追って会長からの弾の盾となったハナとユンソは弾を受け、心臓に打撃を受ける。そして……ユンソの心臓を移植されたハナは命を受ける。
いやあ、ドラマとして泣きのツボはいくつも押さえたつもりなのだろうけど、それだけに使い古された感じが多すぎて、逆に白々しく感じてしまうのだ。20歳そこそこの彼らが裏街道のボスとなったり、情婦となっている姿に現実感がないのか、義兄妹で愛し合う姿に現実感がないのか、私にはいちいち疑問に思えてくる。
母親の形見だというクロスペンダントは1つしかないはずなのに、ハナがしていたりユンソがしていたり…いつチェンジしているのか、とか、血の繋がりがない義兄妹でも、両親が死んでしまえば愛せるのか…等だ。
10月にDVD化されて、空白の二年=ユンソがハナの前から姿を消して、ヤクザのボスとして現れるまで、シマ抗争のために島田を殺ったとされる二年間が特典映像として追加されるそうだが、「ごめん、愛してる」の空白の一年アニメ化のようにしょうもないものなら、特典には期待いない方が良いかもしれない。

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