2013/5/18

B面に技あり  音楽

40年ほど前、沖縄から来日(当時はアメリカ領でパスポートがないと本土に来られなかった)し、一世を風靡した兄弟5人組、フィンガー5。
彼らのことはいろんなところで十分語られているので、あえて繰り返すまでもないのだけど、もともと米軍キャンプなどでその腕を磨いていただけあり、当時アイドル的扱いでテレビで活躍していたイメージと、実際の彼らの目指していた方向とはかなりギャップがあったはずです。

グループ名はまさにジャクソン5を意識していたように、その本来の実力は多くのヒット曲からだけではつい見過ごされがちのような気がします。

トロ姉さんが小学生のころ彼らのシングルを何枚かもっていて、ふとその一枚をかけてあらためてそんなフィンガー5の実力を垣間見た曲がありました。

熱心なファンならそんなこと当たり前と一蹴されそうですが、大ヒット曲「恋のダイアルテレフォンナンバー6700」のB面、今は都内で沖縄料理店を経営しながら沖縄音楽を中心に演奏活動を続けている三男の正男がうたう「初めてのクラス会」。これにはぶったまげました。

A面同様、阿久悠、井上忠夫のコンビでつくられた曲ですが、A面のキャッチーな曲調とは違う、歌謡ソウルバラードとでもいうか、14歳そこそこでこんな歌を歌えるという驚きと、恐らくはフィンガー5自身、こうした作風の先にもっと大人らしい歌を歌っていきたかったのでは、と思わせる曲です。アレンジ含め相当にソウルフルです。歌詞はそれなりに甘めにしているのは仕方ないけど。

多くのファンは「学園天国」や「恋のダイヤル〜」のようなポップな曲を歌い続けることを願っていただろうし、晃の変声期後からキーが厳しくなってからはそうしたイメージや期待に応えるのは、本人たちも相当にしんどいことであったでしょうね。

このB面の曲にもっと幅広い人たちに気が付いてもらえれば違う方向にいけたのかもしれない。アメリカから帰ってきてからその経験を生かそうと苦闘しても、歌謡界で売れてしまった過去はどうにも本人たちの足かせでしかなくなってしまった苦労があったように思います。

デビューから40年をすぎ、また新鮮なフィンガー5。





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