2009/11/6
ロックが誕生してから60年近くもたち、60年代、70年代のロックも「クラシックロック」とまでいわれるような時代になっておりますが。
70年代を代表する「プログレ」の大御所、エマーソン・レイク&パーマーが来年再結成されるそうです。
当時彼らの演奏は「クラシック」と「ロック」の融合だったり、なんだかわからないけどインプロビゼイションが長く、インタープレイが売り物だったりで、ポップチャート向きの「1曲3分」という王道がまったく守られないことで「プログレ」だったのかもしれません。
演奏そのものの技術はもちろんですが、彼らの「売り」はなんといってもそのステージ。
一音しかでない当時のシンセを「仰々しく」演奏したりするともうそこは「プログレ」な世界なのです。
まるで祭事を操る一人の聖職者のように振るまわねば形になりません。
そして気分が高まってくるにしたがい、キースはオルガンにナイフをぶっさしたり、平行棒演技ならぬオルガン上をジャンプしながら、しまいにゃオルガンに踏み潰されたり。もうアクロバットプレイなくしてプログレなし!
カールはその長髪とマスクで当時の女性ロックファンをとりこにしたものですが、極めつけは彼のドラムソロでしょう。
後半かならず「裸」になります。
これで女性はいちころです。(たぶん)
さて還暦前後の彼らがどういったステージを繰り広げるのか楽しみです。
はたしてキースはオルガンをいたぶるのか?カールはそのたるみ気味の裸を披露するのか?肉布団のようになったグレッグはちゃんとベースを抱えられるのか?などなど。
ELPファンの皆様、私はけして彼らのアンチではありませんのであしからず。「展覧会の絵」は擦り切れるほど聞きました。NHKのヤングミュージックショーでの演奏に衝撃を受けたくちでございます。
「タルカス」「恐怖の頭脳改革」など愛聴盤でございました。
もう彼らの音楽を「プログレ」という枠で語るのは古いのかもしれませんね。すっかり「安心して聴ける」クラシックの様相かも。
クラシックといえば、最近はまっている番組があります。
NHKの「クラシックミステリー 名曲探偵アマデウス」
クラシックに詳しい人たちには「そんなこと知っているわい」と軽くいなされそうですが、疎い私にはいろいろ発見があって楽しい。
クラシックを聞く上で楽典などの学術的知識を学ばなくとも、その曲の生業なり、背景なりを学ぶことができて、なんとなく「賢く」なった気にさせてくれるんですね。
先週は「ホルスト」の「惑星」がテーマでした。
当たり前だけど、現代のロックやポップミュージックにつながるいろんな要素が含まれていてビートルズはもちろん、ジョージ・マーティンやフィル・スペクターといった稀有なプロデューサー、アレンジャーのその先達といえる人たちが、こうしたクラシックの名作曲家だったわけですよね。
番組のなかでふれていた当時生演奏ではありえない「フェイドアウトするエンディング」や旋律の繰り返しごとにオクターブ上昇する高揚感など、まさに今の音楽のベースとなることばかり。
ユニゾンによるテーマの部分などまさにスペクター節ですね。
平原綾香でヒットした「木星」はヨナ抜き音階だ、というのはわかっていつつ、ホルストがスコットランド民謡の研究家だったのは知りませんでした。
民族音楽とクラシック、そして現代のポップス。
ひとつの線上にあるというのは知っていて損はないかも。

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