イギリス好きの日本人は多いようだ。例えば、本屋の中公新書のコーナーに行くと、イギリス関係の本がそこだけで5種類以上存在する。他の新書・文庫にもちらほら見られるので、非常に多くのイギリス本が出版されているであろう。内容はそれぞれの立場(社会・経済・文化・歴史・階級など)から書かれており、非常に幅広い。
私もイギリスに惹かれ、10年ほど前イギリスへ行ったことがある。日本では夏の暑い日であった。ロンドンでは、薄いカーディガンを着てちょうど良い感じであった。すごしやすい気候であった。ヒースロー空港からホテルへ、リムジンバスの時間をやっとの思いで問い合わせたところから、旅は始まったという印象がある。
ロンドンでは、中心部に近いエリアに泊まり、徒歩と
地下鉄(underground)で移動した。地下鉄の駅は、駅によってはプラットホームまでの距離が非常に長く、エスカレーターを乗り継ぐところがあった。そういうところでは乗り継ぎ部分などにスペースがあり、音楽家が演奏していた。上手な人の場合には、前に置かれた楽器入れにお金(紙幣も)が多く入っていた。私も1人だけすごいと感じた人がいた。彼は黒人でサックス奏者であり、軽やかに'Take Five'を演奏していた。今では日本でも
駅の外でゆずもどきの演奏活動(ギター+歌)を見ることが出来るが、当時は日本では見たことが無く非常に衝撃的であった。ロンドンでは
駅の中で演奏があったので文化に対する成熟度が違うななどとも感じたものだ。
地下鉄で驚いたのは、他にもあった。ある駅のプラットホームでは小さなチョコレートバー(お菓子)の自動販売機があった。日本と違い、一般に街中で自動販売機を見ることは少なかったので、イギリス人は甘いもの(チョコレート系)がすごく好きなのであろうか?また、時々運行中に電車は止まり、列車内は暗くなった。しかし、乗客はいつもの事のようだとばかり平然としている。たしかに古い電車ではあったが、少し唖然とした。近代の大都市ロンドンなのに・・・。
公園は多かった。特に
ハイドパークはきれいでしばしば休息した。小さな池の近くのベンチに座り、警備の人が乗った馬がたまに通るのを見ながら、しばしばぼっーと過ごしたものだ。公園の木が密集したところにはリスもいた。なんと素敵であろう。日曜日はほとんどの店が閉まっていた。家族で公園などで過ごす習慣も良い感じがした。日曜日にこそ街の中心繁華街がにぎわう日本の生活に慣れていたので、初め戸惑う感じではあったが。
旅に行ってもあまり観光地らしいところには行く気がしない。しかしながら、
大英博物館は凄かった。行って良かった。展示物がすごい!メソポタ文明時代の絵が描かれた壁が大きく一面展示してあったり、ミイラも多くあったり、その他にも教科書に載っているようなものがごろごろしていた印象であった。それなのに入場料は無かったと思う。(寄付は募っていたと思うが)
(参考:ビートたけし著”たけしの大英博物館見聞録”(新潮社、2002))
他国に行くと却って自国と比較することから、日本のこと・日本人であることを自覚するという。海外旅行は体験すべきだと感じた。