ある有名な日本語の先生が言いました。
「先生が教えることができるのは2%だけ、残りの98%は学習者が自分で身につけていく」と。みなさんはどう思いますか?
たとえば、教科書の中に分からない単語があっても辞書を引かずに授業に出て、先生に聞く学生がいます。もちろん先生はその意味を教えてくれます。
スピーチ大会の原稿を書くときも同じです。辞書も引かずに書いた原稿を先生のところに持っていくと、先生が一生懸命にそれを直してくれます。
両方とも「日本語を勉強している」気になりますし、「先生はやさしい、一生懸命」ということになり、いいこと尽くめに見えます。
でも、実は、なかなか日本語が上手にならない原因はそこにあるのです。今のように、ちょっと分からないところがあると「先生に教えてもらおう、助けてもらおう」という考え方では、絶対に上手にはなりません。どんなにすばらしい先生でも、「2%」しか教えることができないのですから、自分で勉強しようとしない限り上達するわけがないのです。
人間はコンピューターではありません。もし君たちがコンピューターであるなら、先生たちは単語をキーボードで打ち込みます。そして「保存」というボタンを押して電源を切ります。これを繰り返せば、パソコンの中に情報がどんどん溜まります。
でも、君たちは人間です。人間は自分のスイッチを自分で入れなければなりません。「先生、私のスイッチは先生が入れてください」と言っていては、絶対にいけないのです。
日本語の勉強は自分でする、そして、授業はその確認のために使うようにしてください。そうすれば、授業の時間数が今までと同じでも、結果は全く違うものになってきます。

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