2007/2/15  12:41

日本の座標軸  資料・文献

書棚
『これからの日本の座標軸』
品川正治著
 新日本出版社刊
 本体二四〇〇円

品川正治(しながわ・まさじ)。
いまこの人ほど異彩を放ち、広く信望を集めている人はいないでしょう。
「日本火災」の社長・会長をつとめて「経済同友会」の終身幹事。
いわば財界トップの一人。東京杉並に住み、八二歳の高齢にかかわらず、憲法九条をまもる運動に求められれば全国をかけめぐり、区内二〇もできた地元の九条の会にも気軽に足を運ばれています。
いま東京では、驕慢で都政を私物化している石原都政の転換めざして吉田万三候補が立ち上がっています。吉田万三さんは両親とも治安維持法犠牲者の吉田資治・登代さんの一人息子。その二連ポスターにも品川正治さんが名を連ね、顔を並べられています。この本を読んで、ルールなき資本主義をきびしく批判し、憲法と民主主義をまもる運動の先頭に立つ品川さんの原点を知ることができました。いまから六十年前。戦後教育基本法ができ、憲法が施行された時、品川さんは東京・渋谷上原中学校の「新制中学第一期生」たちの教師の体験をされました。その四十人の子どもたちを戦後民主主義社会を担う人材として育てようと、品川さんは心に誓いました。
品川さんの期待にたがわず民主主義の群像のように育った教え子たちは四三年ぶりに同窓会をもち、その後ほぼ毎年の同窓会で品川さんを囲んで時事問題の話題提供に耳を傾けます。
本書は第一回『企業社会と市民社会の乖離』から第十二回『憲法九条二項と人間の力』にわたる「講義録」。品川さんは教え子を通し国民に『これからの日本の座標軸』と語りかけながら、晩節を全うすべく、自分自身のゆるがぬ「座標軸」とされています。

「不屈」 中央版 392号(2007年2月15日号)
0



2007/2/18  2:33

投稿者:i

これからの日本の座標軸


※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ