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2005/4/6
「インディアンとカジノ」
人類学(Anthropology)
昨日オレゴン州知事が、ワームスプリングス族との間に居住区外でのカジノの建設について同意した。アメリカ先住民が経営するカジノというのがここ20年ほど笛、大きな議論を巻き起こしている。
州法・部族法・連邦法の絡みはとても面白い。1800年代にアメリカ政府は先住民との間に「国家間としての」条約と結んだ。だから居住区というのはいわば別の国としても機能している。土地をあげる代わりに、末永く金銭物資の保護をすること・・・ これがアメリカ政府と多くの先住民族の間に結ばれた条約の要約。
けど援助が足らないから、居住区はいつまで経っても不景気極まりないエリア。先住民は、もうあてにしてはだけだ、とうことでカジノを立て始めた。オレゴン州グランドロンド族、ワームスプリングス族は、カジノから収益金で住居、病院と学校を建て、奨学金制度を作って部族の若者の大学進学を手助けしている。現状では、カジノは先住民が自立するための大きな、そして唯一の道と言ってもいい(もう一つの手は核廃棄物の引き取り手になること…)。
しかし問題が。オレゴン州は、州が発行するくじ以外はギャンブルは違法。しかし居住区内は州法がきかないので、いくつかのアメリカ先住民はカジノを立てて部族の採算を立てている。くじよりもそらすロットの楽しい、ということで人々はインディアンカジノに行きお金を落としていく。すると一方ではくじの売り上げが下がる州政府。州政府は先住民に文句を言うが、先住民はカジノがない=病院がない/学校がない という有様。カジノ経営を続ける。すると州政府は連邦政府に文句という、もしくは連邦法で居住区内のカジノも違法にしろ、という。しかし連邦政府は、そしたら俺らがもっと先住民保護にお金ださんとあかん… むりむりー、ということで州政府の力にはあまりならない。州対先住民、州対連邦政府の対立、そしてそれをとりまく金の流れに群がる弁護士や建設会社… 奥が深い。
にも関わらず、居住区外でのカジノ建設にはずっと反対だった州知事が同意した理由は・・・
$$$!
新しくできるカジノからあがる売り上げの17%(!!)がオレゴン州に入るとのこと。この歳入のほとんどは大学の授業料補助にまわすというのだから、毎年アホみたいに授業料が上がっている現状を思えば留学生にしてもうれしいことだろう。
そして建設予定地は、コロンビアゴージにある町フッドリバー近郊の寂れたエリア。町長は経済活性化だっ! と賛成。部族も儲かる、州政府も儲かる、地元も儲かる、ということでこの同意にこぎつけた。
そしたら、今度は環境保護団体が猛反発。コロンビアゴージは国定景観地区だっ アメリカ国民のものだっ カジノなんて建てるな、とのこと。
しかし部族にしてみたら、そのエリアは元々俺らの土地だ。連邦政府と、保護を引き換えに土地を明け渡したら、結局土地だけ取られて保護なんかないじゃないか(この件は裁判中)、と言う。
しかし、同意はあくまで、まだオレゴン州と部族の間でのみ。部族はまだ連邦政府の内務省から「許可」を得ないといけない。
うーん 奥が深い。
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投稿者: Hamanda
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投稿者:
Gin
2006/1/22 22:40
ラスベガスもLAに住んでた時に何回かいきましたよ〜。カジノ以外にもエンターテイメントがたくさんあるので楽しいですよね。
ダウンタウンにカジノですか〜・・・、それはさすがにちょっとですよね。 僕の住んでる沖縄でも今カジノ問題で揺れてますね。
日本もカジノ法案が通ればおもしろいんですけどね。
先住民の話ってほんとに日本にいると知る機会が少ないので楽しみに待ってます。
先住民のシャーマンとかも興味あるんですけど今でも儀式ってやってるんですかね?
投稿者:Hamanda
2006/1/22 17:44
Ginさん
コメントあんがとねー。
実はオレ自身はいわゆるインディアンカジノというものに言ったものがないんだなぁ。あはは。
ラスベガスにはアメリカ在住5年間でもう3回行ってんけどねぇ(笑)。
ちと前はポートランドのダウンタウンにカジノを作るって案もでてんけど、それは知事が却下したわー。
論文が落ち着いたらまた先住民のお話をUPしたいと思ってます。
http://www.web.pdx.edu/~shingo
投稿者:
Gin
2006/1/22 12:16
ん〜、奥が深いですね。 以前ポートランドに住んでいた頃はよくカジノに行って遊んでましたが、(カニータやシルバーなんちゃら?覚えてませんがw)こんな裏話があったんですね〜。 フッドリバーにカジノか〜、いいとおもいますけどね。
これからも興味深い記事期待してマース!
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