2004/10/2
「Ichiro as a Genious」
人類学(Anthropology)
イチローは80年以上破られていなかった記録を更新した。TVでみたらSafeco Fieldはすごいことになっている。しかしハマンダ的に、イチローが本当にすごいというか尊敬に値すると思う理由は、記録達成と更新ではない。一番すごいのは、
「僕は野球の天才ではない。けど、努力することに関して言えば天才かもしれません」
と自分でいえるぐらい、自分で認めれるぐらい努力をしてきたこと。
80年代以降ポストモダニズムとともに、アメリカでも’American Dream'というのものは、もはや存在しない、と認識されてきている。昔は、’努力すれば必ず成功する’という、いわゆる努力的楽観主義というのがアメリカのイデオロギーの中心となっていた。今もそれは、アメリカ社会のシンボルとなっているスローガンかもしれない。が、先進国の中でもずば抜けて貧富の差が激しくなった今のアメリカ… その結果90年代以降、努力的楽観主義の可能性を正面から否定する社会学者や人類学者、ジャーナリストが出てきた。Barbara Ehrenreichの”Dickel and Dimed”は、その中でも傑作というかアメリカ社会に衝撃を与えた本の1例で、2001年のNew York Timesのベストセラーとなった。
そのような風潮の中、イチローの達成は、アメリカ人にも大きなインパクトを与えたと思う。なぜなら、立身出世なんてものが難しくなった今の時代において、努力で不利な点(言語やフィジカル面)を克服し、上を目指し、頂点にたどり着いたからだ。異国からアメリカに渡り、日々努力して成功する… これこそアメリカという国の歴史を説明にあたって欠かせない一節である。イチローは、それを実践してみせた。 努力で得た達成。気持ちいいやろうなぁ・・・
自分で自分を褒めれる日がいつかきますように。

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