2004/10/9
「Connecticut Suns」
人類学(Anthropology)
そろそろNBAがスタートするが、実は今はWNBAのFinalの真っ只中。今年はSeattle StormとConnecticut SunsがFinalまでたどり着いている。いつもはハマンダはWNBAは見ないが、今年はなんとなく見ている。見ている理由はConnecticut Sunsのためだ。コネチカット サンズは実は去年から参入した新しいチームで、実はオーナーはMohegan(モヒカン族)というアメリカンインディアンの一部族なのである。
一般的にアメリカンインディアンは貧しい、というイメージがあり、Navajos(ナバホ族)のような辺鄙な場所に住んでいる(歴史的には「追いやられた」ケースが多い)場合は確かに経済的に困難な部族が多数存在する。ではなぜMoheganは、WNBAのチームオーナーになれるのか、というとその理由はカジノである。部族員が約1500人のMohegan族はNew York cityから訳220km離れたReservationにMohegan Sunというカジノ施設を1996年に開いた(WNBAチームのConnecticut Sunsのホームコートも居住区内)。結果は大当たり。東海岸のいたるところから人が集まりお金を落としていった。2002年の歳入は$1Billion--約1000億円であった。この儲かり方に対して、批判する人々が多くいる(たいていは白人)。しかし売り上げは、個人的な利益目的ではなく部族のために使われる。連邦政府からの助成金が当てにならないため、カジノを建てた(建てることが出来た)部族は、自分たちで学校を作る。部族大学まであるところもある。そのほかにも病院や住宅、保険、インフラストラクチャーの改善など部族員の生活改善のために多くの歳入が流れる。そして、そのような計画のあとにまだ歳入が残っている場合は、部族員に配給をいうかたちになる。
カジノはお金を呼ぶだけではなく、仕事も呼ぶ。インディアンの居住区というのは、たいていへんぴな場所にあるため仕事がみつからない。仕事が見つからない=お金が入らない。その結果、多くのアメリカンインディアンは貧困に窮するといった状態だったが、カジノはこのシステムを見事に変えた。居住区内にあるカジノで働くことが出来るからだ。WNBAのチームを作ったのもそういう理由があるのではないか、とハマンダは思う。試合をするアリーナで労働力は必要となるし、周辺の飲食業などでも労働需要は発生する。そしてなにより、自分たちの持つチームが快進撃を続ける姿は、長い間辛酸をなめたアメリカンインディアンにとって勇気を与えるものだろう。
Connecticut Sunsの快進撃を見ると、まだまだ議論の呼ぶ点が多いか、カジノがどれだけアメリカンインディアンにとってプラスになっているか、と考えさせられる。

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