気づけば在米10年目。見習い人類学者ハマンダの 郷に入れば郷に従うアメリカ留学日記
2011/12/17
気づけばもう師走も17日。
北海道はすっかり寒くなり、沖縄を除く日本各地には冬将軍が到来なんてニュースで言ってますね。
なんぜ将軍様なのかわかりませんが、誰か知っていますか?
スーパーなどに買い物に行くと、まだまだお歳暮商戦といいましょうか、歳末セールをよく見ます。
北海道はやはり水産ものが多いですね。活貝から干し魚の詰め合わせ、そして数の子など加工魚卵系。
そして日本ハム。
アメリカでは先月末の感謝祭の連休から歳末商戦が始まります。
多くのアメリカ家庭は、屋内にクリスマスツリーを置いて、その下にプレゼントをたくさん並べます。
家族内でプレゼント交換みたいな感じになって、とてもいい感じです。
そんなアメリカの歳末ギフト商戦にある一アイテムを今日はご紹介
知り合いのFacebook投稿から拝借しました。
テレビでもおなじみ(ホンマかいな)
なんでもサンドウィッチに変えることが出来る、とても便利なグローブパンです!

これさえあれば、もう
うわ〜 レタス入れ過ぎてちゃんとサンドウィッチできへん とか
うわ〜 マヨネーズ垂れてきて 手が汚れる〜 とか
もう心配ご無用。
グローブをはめて、手の上にお好きな食材を置き、もう片方の手でそれらを抑え、
グローブごと食らう!
12枚切りのサンドウィッチ用のパンなんてものを忘れてしまう究極のサンドウィッチ用のパン。
それがブレッド・グローブ!
ま けど実際
食べ方にかなりにテクニックを要するアイテムと思うんやけど…

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2011/12/13
気づけばもう12月も半ばに入りつつあります。
つまりハマンダが日本に戻ってからもう三ヶ月が経つということ。
はえ〜
今のところ
昆布干しした後ししゃも漁に参加してからは、ハタハタ、ニシン、カキ、ウニ、などいろんな漁に参加させてもらいました。
今年中の目標は、いろんなものに参加さしてもらって、とりあえず自分がいることを研究しているコミュニティーにわかってもらうこと。この最低限の目標はなんとかクリアしつつある気がします。
ぎりぎりセーフかな、という状態もなんとなく想定内です。
そしてもうひとつ想定内なのが、寒さ。12月に入ってから道東はやぱ寒くなりました。
気温自体は、ベースとしているインディアナ州ブルーミントンと変わらないんですけどね、海からの風がやはり冷たいのかな。
他の北海道のエリアに比べて雪は少ない。けど日陰はもう道路が247ツルツルです。
ところで、実はハマンダ、日本に帰国すると必ず風邪を引くんです。
なぜかわからないんですが、一時帰国の時は、帰国して二日以内に発症します(涙)
今回はしばらく耐えてたんですが、先月一度ひき、今月また風邪をひいてしまい、いつものように咳が長引いております。
しかし今回はいつもと違い、先週からどうもお腹の調子が良くない。
う◯こピーピーとかじゃないんです。吐き気がする。
吐いては無いけど常に吐き気がする。
食欲もないわけじゃないけど、食べてもおえっとし続けてしまいます。
この体調だと漁に参加しても迷惑をかけるので、ここ一週間はずっと室内で読んだりノートを書いたりしています。
しかしなぜ吐き気か?
1.寒くなって暖房を使い続けるようになってから、吐き気がするようになった。排気に問題あり?
2.開封後3〜4日で飲んでくださいと書いてある野菜ジュースを二週間経っても飲んでるから?
3.三週間前に地元のばぁちゃんからもらった煮豆まだ食べてるから?
4.カキのもらいすぎ&食い過ぎ?
咳がでるようになってから飲んだ小岩井レモン水が実は一番の吐き気の引き金のような気もする。
けどウニ漁に参加して、その後にウニとカキをがっつり頂いてから調子が悪くなった気がせんでもない。
そん時にあとホッキ貝とババノテというホタテ貝の兄弟もありがたく頂戴した。原因は奴らか?
ちなみに漁師さんから「ババノテを食った後は屁がハンパなく臭い」と警告を受けたが、確かにハンパなく臭い。
想定外の臭さ。
貝柱がホタテよりもしっかりしていて、船上で炭火で焼いて食って絶品でした。
しかし、屁の臭さもAクラスです。
しかし一週間経ってもおならが出続けてるというのは、やはり煮豆の仕業か…。
んな中、明後日は某大学のゼミでお話をさせてもらうことになりました。
それが終われば、年末で繁忙期のカキ漁を手伝いたいが…
今のコンディションではきついか。
おとなしくそろそろ始めようと思ってるインタビューの準備でもしようかな。
それにしても…
なぜまだ屁がくさいのだ?!

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2011/11/25
アメリカでは今週末はThanksgiving(感謝祭)の連休。
家族が集まってみんなでわいわい七面鳥を食べます。
元々は母国イギリスで宗教迫害を受けアメリカ大陸に移住してきたピルグリムらが、見知らぬ土地での食料生産の術がわからず最初の一年で102人が餓死、とりあえず西洋人が持ってきた疫病で壊滅的打撃を受け廃墟と化した地元先住民族の村に残されていたトウモロコシを食べたり、他の原住民の村から盗み食いなどして生き延びておりました。
そんな中でも地元先住民からその地で育つ食物の生産を学びました。ちなみにそのうちの一つは、骨多くて食べるには適さなない魚を肥料と使用する技なんてのもあったそうです。ニシン科の魚などは、海が時化たときに海岸に大漁に打上げられることがあります。資源が豊富なころは日本でもよくありました。打上げられて腐るだけの魚を肥料として利用するのは資源利用としても非常に賢いものです。
んなことで無事収穫でき、1621年の秋に「おー 神様!」と教えてくれた先住民ではなく神様に収穫を感謝したところから始まったとされています。
しかし11月の第4週木曜日にという現在の感謝祭の日程はオリジナルなものでなく、南北戦争という内戦でクタクタのアメリカの人々に、ちょっとみんな家族そろって一服しようぜ、と国をまとめる祝日としてリンカーン大統領が日を変えたものです。(すいません、文献はアメリカの倉庫に入ってて今ありません)
カナダとアメリカで感謝祭の日が異なるのもこれが理由じゃないでしょうか。
確かに行ったことないのでわかんないけど、11月の第4週なんて、マサチューセッツもうかなり寒いんじゃないでしょうか。秋ならね、みんなでパーッとしたのも想像できるが、冬到来の米北東部でガクガク震えながらアウトドアでパーティーというのは想像できません。
やっぱオリジナルの日から、政治的な理由で変わったんだと思います。
言い伝えに寄ると、ピルグリムがひらいた1621年の収穫祭には食料生産の術を教えてくれた地元のワンパノアグという先住民族を招待したとか。リーダーのマサソイドを含む約90人の戦士が招待されたらしい。手ぶらでパーティーにおよばれするのもなんやからということで、マサソイドが差し入れに持ってきたのが七面鳥だったそうです。
ワンパノアグが持ってきた差し入れは実は七面鳥だけではなく、実はその他にも鹿、鴨、ロブスター、魚、アサリ、牡蠣、ウナギ、トウモロコシ、スクワッシュ(トウナス、カボチャ)そしてメープル・シロップなどもあったそうです。
ワンマノアグの戦士たちはピルグリムの町(New Plymouth)に三日間滞在したそうです。三日三晩どんちゃん騒ぎしたかは全くもってわかりませんが、原住民と移住者が、地元環境で収穫された様々な食べ物を分け合って、それぞれ異なる神様に感謝しながら祝ったのではないかな、と思います。と信じたい。
しかし現代アメリカの感謝祭のテーブルからは、これら地元の幸はほとんど消えています。
地元先住民が助けたという文脈もほぼ完全に忘れられています。
国を一つにする祝日として成立することにより、ローカル性は薄れていったんだと思います。
1621年の食材でまだ収穫祭メニューに残っているのは、七面鳥(ロースト)とカボチャ(パイ)ぐらいじゃないでしょうか。
現代アメリカでは、家族がみんな集まって食事をするアットホームな祝日となっています。
これはこれでいいとは思う。
思う。が、
アメリカ全土の家族が七面鳥を食べるんです。
相当な数の七面鳥が、この日のためにず〜と餌を与えられ、ぶくぶく太らされ、そしてこの日のために大量虐殺されるわけです。2009年の記録では、4500万羽の七面鳥が感謝祭の名の下に天国へと旅立ちました。七面鳥を専門とした大型畜産場とかあるんでしょうなぁ。
一方で、毎年ホワイトハウスでは大統領が「恩赦」といって七面鳥二羽の命を救ってあげるという儀式があります。
伝統とかいうものも、いろいろ変わるものです。時代とともに進化するというべきか。
けどできることならローカル・フード運動に基づいた、地元で収穫される食べ物に感謝するものへと「退化」してくれないかなぁ。

*感謝祭の歴史に関する情報源はこちら(wiki)とこちら(国立アメリカ先住民族博物館)。

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2011/11/24
今日はpepper spray(催涙スプレー)について書きたいと思います。
最近はもう日本のニュースではあまり扱われなくなった、社会的格差に反対するデモ。
ニューヨークのウォール・ストリート周辺を占拠することからスタートしたので、Occupy Wall Street (OWS) Movementと呼ばれています。世界主要都市でも同様のデモが展開されました。
そんな中、今アメリカで問題になっているのが、デモに絡んだ暴力。
NYCでデモで公園を占拠していた人が退去させられました。
「座り込み」はいいんですが、テントを張って滞在することは違法なんですよね。
これは日本でも同じじゃないでしょうか。公園のベンチに座ってても何の法にも触れないが、公園内にテントを張ったらお巡りさんに追い出されます。NYC市警察は公園内のテントを撤去しましたんですが、これは違法滞在という問題だけでなく、衛生面そして何よりレイプやその他の暴力事件が起きていたからだそうです。
そんな中、カリフォルニアで事件が起きました。
カリフォルニア大学デービス校構内でOWSと同様のデモが行なわれていました。
そこで座り込みをしていたデモ参加者に、警察官の一人がPepper Sprayを噴射し、そこから逮捕&パニック。
パニックといっても、”映像を観る限り”、デモ参加者から警察への暴力はなかったようで、デモ参加者や けんがくしゃが「恥を知れ!」「出て行け」とチャントをする中、警察隊は撤退したようです。
なぜ”映像を観る限り”、そして「ようです」と書いたのは、その場にいたわけではないので実際はどうだったのかわからないからです。またはいても、目は二つしかありませんから。その場で起きていたこと全てを把握することは難しいと思います。
やからYoutubeで映像を見ても、それだけではスプレー事件の前後がわからない。
記録した人が心のレンズとカメラのレンズを通して、撮りたいものだけを記録したものなので、偏見が入っている可能性がある。だから「映像を観る限り」と「ようです」なんです。
これは個人が撮影したビデオでもいえるし、テレビで観る報道ニュースでも言えることだと思います。
ニュースは、取材班やプロデューサーの意図があり、そしてスポンサー企業への気配りもあって、報道したいものを報道したいように解釈して報道するものだと思うんです。
UCデービス校でのスプレー事件について報道した、よくネタにされるアメリカのテレビ会社フォックスのニュース番組(Fox News)は、座り込みをしていたデモ隊へのスプレー噴射を擁護する報道をしました。その中でニュースキャスターが言ったひと言、
"It's a food product, essentially" -「ペッパー・スプレーといっても基本的には食品なんですよ」
食べ物噴射してるだけなんです。だからそんな害はないんです、と報道しました。
タマネギ切ってるとき目が痛くなるのと同じ
涙を催す催涙食品!泣けるフードというわけですな。
これウソです。
まず。食品かどうか。
催涙スプレーに口を開けて食うことはできません。つまり料理じゃない。
隠し味!なんていって料理に催涙スプレー噴射する人もいません。つまり食材でもない。
結論。食いもんじゃねぇ!
Pepper Spray。ペッパー・スプレー。ネット辞書で調べると、日本語で催涙スプレーまたはトウガラシスプレー。
更に詳しい説明は「コショウ派生のオレオレジン・カプシカムで製造される非致命的なエアゾール・スプレー」
コショウ系の植物から抽出したなんたらかんたらを思いっきり濃縮したもの。だからこれは食品だというのは間違いです。これは薬品。スプレーが噴射するのは唐辛子ではなく化学物質(Oleoresin Capsicum)です。
それから最後に「非致命的なエアゾール・スプレー」とありますが、1995年に発行されたLAの新聞によると、1990年から1995年のあいだに催涙スプレーによって少なくとも61人が死亡していたそうです。
ま これも報道とウィキペディアに基づいた情報なので、どこかで偏見が入っているかもしれません。
ともかく、トウガラシスプレーは唐辛子じゃないぞということと、
ニュースを観たり新聞を読む時も、少し距離を置いて内容をよく咬んで味を確かめるないと、何が入ってるかわからんぞということです。
締めがうまくいかないので、ここらで書くのをやめます!

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