2013/10/22
【ウルトラブラザーズ!独占!】東京国際映画祭 ウルトラマン上映会&トークショーレポート イベントレポート
10月25日まで東京・六本木にて開催中の第26回東京国際映画祭(TIFF)。
トム・ハンクス、コッポラ父娘を始めとする錚々たる顔ぶれと共にグリーンカーペットをウルトラ怪獣たちが歩いたというのが話題になりましたが、
「東京国際映画祭×円谷プロ創立50周年」と題された特別なイベントも次々会場で催されました。


10月19日(土)TOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催された特別なイベント、
『ウルトラマン』HD Remaster2.0上映会&トークショー
たくさんの写真と共に振り返ります!
『ウルトラマン』のHD Remaster2.0のBDボックスが随時発売されていきますが、
今回の上映会では未発売のボックス2&3の収録話を含む全三話を上映。
『オイルSOS』、『悪魔はふたたび』、そして『さらばウルトラマン』というラインナップです。
いつもと違うまさに映画祭の雰囲気ただよう劇場内。そのエントランスに構えて来場者を出迎えるのは我らがウルトラマン!

スクリーン手前の通路にはバルタン!登場回『悪魔はふたたび』が上映されたバニラとアボラスの頭部の実物が展示されていました。

イベント"ウルトラマンアート!展"では撮影禁止だったバニラとアボラス、また見られて嬉しい!

さて、ここからが上映会&トークショーの内容。
実際に行かれたファンの方ならご存知の筈ですが、会場内ではお客さんによる写真撮影は厳禁でした。
しかしながら当日、願ってもない幸運に恵まれ、、唯一写真撮影が認められる「プレス」として入場させて頂きました!
いちファンとして、当日撮影させて頂いた貴重なお写真を共有できて幸いです。
では!
イベントの最初を飾るのは、黒部進さん、桜井浩子さん、古谷敏さんによるトークショー。

お三方とも変わらず御年に似つかぬ若々しさ。



「撮影当時最も印象的だったことは?」と訊かれ、「毎日夜は遅いし朝は早いしで大変だった。弁当はマズいし」と会場を沸かせた黒部さん。桜井さんとの掛け合いも楽しく、あっという間に会場が一体となったような和やかなムードに。
そうは言いつつも、黒部さんにとって印象的だったのは最終話でウルトラマンが地球を去る場面で、全国の子供達が窓を開け空を見上げたというエピソード。
見えない苦労があったからこそ、それが画面を通して子供達に伝わり彼らからウルトラマンへの愛という形で返ってきたのだと仰っていました。
「47年ぶりに、帰ってきました!」会場のファンへのメッセージで口火を切った古谷さん。
汗だくで大変な日々を過ごしたけれども、今となってはこうして沢山のファンが迎えてくれる、と当時の苦労が報われた喜びとファンへの感謝を話されていました。

紅一点の桜井さん。最終話で「ウルトラマン、さようなら!」と手を振る場面では
円谷一監督に「泣き」の演技を頼まれたのだとか。
「桜井さんだからキレイな場面になるけど、蝮とか二瓶ちゃんがその役目だったらなんかどうしようもないよね」とすかさず黒部さん。爆笑!
御三方はここで一旦ご退場。
第十三話『オイルSOS』が上映。当日のスケジュールには日本語のみと書かれていましたが、なんと三話とも英語字幕つきでの上映となりました。
大規模な爆発がこれでもか!と見られるド迫力の十三話。これだけでBDを絶対に買うぞ!と決心するのに十分すぎるほどでした。
上映後、円谷プロダクション代表取締役・大岡新一氏がご登壇。
客席でファンに混じって鑑賞なさっていました。

カジュアルで親しみやすいお話振りとユーモアで楽しませて下さいました。
上映される三話についての、当時を知る関係者への独自の聞き込みによって得られた、相当なファンにとってもトリビアになる貴重なお話。
十九話『悪魔はふたたび』はTIFF公式プログラムにて「円谷英二監督が特撮に携わった」と宣伝されていましたが、これは今まではまことしやかに囁かれる噂の粋を出ない話題でした。しかし大岡氏によればそれはほぼ間違いなく、それを基にラストの人間ドラマパートの「ブツ切り感」(大団円がなく、唐突な終わり方をする)は、英二監督の特撮により長く尺を割こうという判断によるものでは?と推測。
三十九話『さらばウルトラマン』については、以前からファンの間でも話題となっていた「ゾフィーのトサカは黒いのか?問題」について、今回のリマスタリングによって長年の疑問に明確な答えがもたらされたかもしれない、とのこと。
ブルーレイ、絶対に買います!買いましょう!
そして……
スクリーンに映し出されるのは暴れるレッドキング。そこに再び現れたのは、黒部進さん…いやハヤタ!
ベーターカプセルを掲げそして………!

ウルトラマンが登場!
この演出だけでおおーっとなりましたが…………見ていく内にいつも目にするウルトラマンとの違いに気が付きました。
おそらく会場のファン全員が気付いていたはずです。
「彼」の一挙手一投足を眺め、その完璧すぎるお姿を眺め……。
そのタイミングで司会の方がスバリ、仰ってくださいました!!

「古谷敏さんによる、ウルトラマンです!!!」
情報量が多過ぎてパニック寸前だった最前列のわたし。
そこに居たのは、当時の映像とスチル写真で生涯何億回と目にしてきた「あの」ウルトラマンその人。タイムマシンで連れて来られたといっても信じたと思いますよ。


当時のプロポーションを完璧に維持された古谷さんと、この日のために怪獣マエストロこと品田冬樹氏が当時のCタイプスーツを徹底再現して作り上げたスーツの圧倒的完成度のコラボレーション……というのが、この「魔法」の種明かしですが……まさに奇跡ですね。






黒部さん、桜井さんも一緒に並んでのフォトセッションです。


あらゆるポーズでファンの期待に応えてくれたウルトラマン。指先に至るまでの全ての所作に感動を覚えます。本物だ……!
黒部さん、桜井さんもプレスによる撮影に快く応じてくださいました。






美しい。




黒部さん、桜井さんもそのスタイルに感慨されていました。
「僕が入ってもこうはならないだろうな」と黒部さん!

名残惜しく、夢のような時間は終わりを告げます。
「さようなら、ウルトラマーン!」最終回の再現で、ウルトラマンとお別れの時間です。
黒部さんにエスコート、と言うよりグイグイ引っ張られていくウルトラマン!(笑)


大岡さん、黒部さん、桜井さん、古谷さんいや…ウルトラマン!
本当に本当にありがとうございました!
その後上映された二本『悪魔はふたたび』『さらばウルトラマン』。
ゾフィーのトサカ、陰影の加減でそう見えるのではなく、確かに黒く塗られているように見えました!
ウルトラファンにとって夢のようなお時間。
最前列で見させて頂いて感謝、感謝です。

タグ: ウルトラマン
2014/9/17 11:43
投稿者:ますこ
2014/9/11 10:52
投稿者:KAZU
美しい指先見ればすぐ古谷さんとわかりますね。
感動ものです。
この時だけでなく、このすばらしい「古谷ウルトラマン」の写真集でも出して欲しいです。
せっかくコスチュームを作ったんだから。
まあ古谷さんに無理がなければ、1話でもいいから新作品に登場してもらいたいな〜。
感動ものです。
この時だけでなく、このすばらしい「古谷ウルトラマン」の写真集でも出して欲しいです。
せっかくコスチュームを作ったんだから。
まあ古谷さんに無理がなければ、1話でもいいから新作品に登場してもらいたいな〜。
2014/2/18 23:58
投稿者:ますこ
ペスターさん、いらっしゃいませ!
古谷さんの取るポーズにはどれも抜群に洗練されたキレの良さに溢れつつも全体的に重みのある、どっしりとした安定感を感じさせるまさに「本物」としての迫力があり、スペシウム八つ裂き光輪アタック光線どのポーズにもこれまで映像の中でしか見る事の出来なかったその迫力を生で見させて頂いて、本当に貴重な経験でしたし、ステージショーの初代マンとは全然違う雰囲気に目から鱗が落ちる思いでした。
ウルトラの原体験を生で見せられたのですから、今思い返してもこの時のイベントを超える感動は後にも先にもありません。
古谷さんの取るポーズにはどれも抜群に洗練されたキレの良さに溢れつつも全体的に重みのある、どっしりとした安定感を感じさせるまさに「本物」としての迫力があり、スペシウム八つ裂き光輪アタック光線どのポーズにもこれまで映像の中でしか見る事の出来なかったその迫力を生で見させて頂いて、本当に貴重な経験でしたし、ステージショーの初代マンとは全然違う雰囲気に目から鱗が落ちる思いでした。
ウルトラの原体験を生で見せられたのですから、今思い返してもこの時のイベントを超える感動は後にも先にもありません。
2014/2/9 22:27
投稿者:ペスター
来たぞ我らのウルトラマン!やっぱ古谷さんのスペシウムポーズは「美しい」ですよね!
スーツの完成度のすごさもさる事ながら、古谷さんが中に宿ってこそ……という、難しさがあるのだろうなァと思いますが、これ程永きに渡って愛されてきたシリーズとなると、原点を伝承することがどれだけ大切なことか……。と、それを考えると、この究極マンが一部媒体にしか登場していないのは勿体ないと感じてしまいますね。
写真集はすばらしいアイディアですね!
理屈ではどうにも言い様がないのですが、あの初代マンには筆舌に尽くせない凄みがありまして、仏像というデザインモチーフが根底にあるからなのかどうなのか全く分かりませんが、まるで神が目の前に降臨したかのような、目眩がするようなそんな気持ちにさせられる瞬間がありまして、とにかく素晴らしいのです。
握手会などやろうものなら、その場にいる全ての人が膝を突いて拝み始めちゃうんじゃないでしょうか。