2007/1/19
30年ほど前になりますが、NHKでお正月の特番としてモーツァルトの「フィガロの結婚」を放映したことをご存知の方は多いと思います。
ベーム、ウィーンフィルによる「フィガロ」はむしろ1966年のライブ版の方が名演の誉れ高く、多くの音楽ファンに愛聴されています。
同じベームによるこの演奏は特別企画版で、ステージのライブではなく、まるで映画のようにリアルな実写によるものです。名歌手たちもまるで映画俳優のような演技をしており、いわゆるオペラの記録とはいえないものかも知れません。
しかし若い日の私はテレビで見たこの「フィガロ」でオペラなるものに開眼しました。
愉悦に満ちたバラ色の世界に魅了され、オペラのレコードを買いあさったことが懐かしく思い出されます。
ケルビーノの「自分で自分がわからない」や「恋とはどんなものかしら」、、、
今でもアリア集などで聴くことの多い曲たちですが、何度聴いても魅力の失せない不思議な音楽です。
いろいろなオペラ作品に触れましたが、私には「フィガロの結婚」がベストです。
これ以上の作品に出会ったことがありません。
ストーリーは世俗的なものなのに、この音楽の世界の何と高尚なことでしょう。
この世の汚れのいっさい感じられない天上の音楽です。
思えばモーツァルトの作品のすべてがそうではないでしょうか。
本当に不思議な、不思議な音楽です。
私は、上記の経緯があったためか、お正月のたびに「フィガロの結婚」を思い出し、DVDで鑑賞するのです。
今はDVDの普及で、いつでも見たいときにこうしたオペラを鑑賞することができます。
便利な時代になったものです。
[DATA]
「フィガロの結婚」
カール・ベーム指揮,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ,キリ・テ・カナワ,ミレッラ・フレーニ,ヘルマン・プライ他
ユニバーサルクラシック:B0009V1EZU
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