毎年GWに入る頃、米タイム誌は「世界でもっとも影響力のある100人」を発表します。今年で5回目ですが、日本人は誘導多能性幹(iPS)細胞研究の京都大学・山中伸弥氏(ウィスコンシン大学のJames Thomson氏と連名で選ばれました)と今や世界的なアーティスト・村上隆氏の二人でした。昨年(07年)もトヨタ自動車の渡辺捷昭社長と任天堂の宮本茂専務の二人が選ばれ、前者はハイブリットカー「プリウス」の北米市場でのヒット、後者は家庭ゲーム機「Wii(ウィー)」を世界中で大ヒットさせたことが評価されたようです。ちなみに2006年は日本人はただ一人、当時の小泉首相が選ばれました。
それにしても日本人は100分の2、というのがなんとも情けない話ですが、政治家で選ばれたのは小泉氏だけというのはうなづけますね。何せ日本は世界に名だたる「経高政低」の国ですからね。何でも中国も経高政低だと言われているようですが、一党独裁の国と比較してもしょうがないですよね。
ところで、簡単に今年の「影響力のある100人」を紹介しましょう(以下、タイム誌5月12日号による)。
リーダー&革新者:
ダライ・ラマ、プーチン大統領、米国大統領候補3名(オバマ、H・クリントン、マケイン)、ブッシュ大統領、Hu Jintao(胡錦濤)中国国家主席、バーナンキFRB議長、Ma Ying-jeou(馬英九)台湾総統、その他オーストラリア、イラク、チリなどのトップ。
ヒーロー&パイオニア:
ブラッド・ピット&アンジェリナ・ジョリー、オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey, 米国の女優、TV番組の司会者兼プロデューサーでありケーブルテレビ局、出版社を所有するビジネスウーマン)、オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius,南アフリカのパラリンピック陸上選手)、ミア・ファロー、アンドレ・アガシ、ロレーナ・オチョア(Lorena Ochoa, メキシコの女子プログルファー)などなど。
科学者&思想家:
マイケル・ブルーグバーグNY市長、J・クレイグ・ベンター(細菌の全遺伝情報(ゲノム)の研究者)、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg,SNSサイト「Facebook」の開設者)、その他asktakaのあまり知らない人たちばかり。
アーティスト&エンターテイナー:
ローン・マイケルズ(米NBCのバラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のプロデューサー)、マライア・ケアリー、ジョージ・クルーニー(ERでヒットした俳優で、監督・製作総指揮も行う。08年4月に封切りのMichael Clayton(邦題「フィクサー」)の主役で好演)などなど。
起業家&巨人;
インドラ・ヌーイ(Indra Nooyi、ペプシコCEO)、スティーブ・ジョブズ(Apple社の創業者)、ジョン・チャムバーズ(シスコ社CEO)、ジェフ・ベゾス(Amazon.com創業者)、ルパート・マードック(WSJを買収したメディア王)、アルワリード王子(Prince Alwaleed bin Talal, サウジアラビアの投資家)、ジェフリー・イメルト(Jeffrey Immelt, GEのCEO)、カール・ラガーフェルド(ファッション・デザイナー)、スティーブ・バルマー(マイクロソフトCEO)、シンシア・キャロル(アングロ・アメリカンCEO)などなど。
この100人の選定にあたって、まず200人の候補者の中からインターネットによる投票も行われるようです。だが、最終的な100人の選考基準は明確ではないし、投票数が多くても落選するケースがあるようですね。順位もありません。ただし、記事の扱いの大小はありますけどね。
米国をはじめ英語圏の人たちの方が有利にしても、日本人が100分の2というのは何とも寂しい限りです。そういえば、毎年8月に米BW誌に発表される世界のブランドランキングをみても日本勢は6,7社がランク入りしているだけですから、日本のプレゼンスの低さはこんなものかなぁ。
面白いのはブッシュ大統領は昨年は落選しているんですね。これをみると必ずしも米国人優先というよりも、当たり前のことですが「実績」重視ということでしょうか。では何で今年は選ばれたのかって?今年のブッシュ大統領に対するコメントはイタリアのベルルスコーニ首相が書いています。さぁーっと読んでみると、「ブッシュ大統領の評価は歴史家に任せるが、米国の世界での同盟関係と自由世界の維持に腐心する強い道徳的義務感を持っていた」なんてことを言っています。どうも、もうすぐ退任する大統領への餞別のような気がしますね。