アルツハイマーに新タイプ 大阪市大教授ら専門誌に発表
アルツハイマー病は、ベータアミロイドと呼ばれるたんぱく質がたまって脳に老人斑と呼ばれるシミをつくり、発病すると考えられていたが、シミを作らずに発病するタイプがあることがわかった。大阪市立大の富山貴美准教授、森啓教授らが、米専門誌に発表した。このタイプは、これまでと異なる遺伝子配列の変異が原因で、老人斑を標的にした診断法や治療薬の開発だけでは十分でない可能性が出てきた。
アルツハイマー病は、ベータアミロイドがたまって線維になることで神経細胞が死に、発病すると考えられてきた。ところが最近、老人斑ができる前のベータアミロイドがいくつかくっついた段階で、神経細胞の働きをじゃますることで病気になることが、動物実験でわかってきた。
同グループは、ある患者でベータアミロイドをつくる遺伝子に変異を見つけた。その変異があると、老人斑はまったくできないのに発病することがわかった。
これらの結果から、アルツハイマー病の原因は、たまって線維になる前のベータアミロイドが関係している可能性が強いことがわかった。アルツハイマー病に詳しい井原康夫・同志社大教授は「見えないものが真犯人である可能性を提示した点で、非常に興味深い結果だ」と話している。
asahi.com(朝日新聞)2008年02月27日
2006/12/29「アルツハイマー病の進行を止める薬〜トラミプロセート」でNHKスペシャルの言葉を引用していますが、アミロイドベータ(ベータアミロイド)というタンパク質の塊が老人斑と呼ばれており、アルツハイマー型認知症の原因物質であるとされていました。
ところがそうではないタイプがあるということがわかったということですね。
だから治療薬もアミロイドベータにフォーカスを当てた薬では不十分だということで、遺伝子レベルでなにか起こっているので、それを解明しなければあまり意味がないということのようです。
ますますオーダーメイド医療もしくはテーラーメイド医療ということが叫ばれそうな感じがします。
日本では現在エーザイのアリセプトしか薬は市販されておりませんが、欧米で売られている薬でも遺伝子のことまで考えられている薬はないんじゃないかと思われます。
治験薬もだんだんと遺伝子レベルのことを考えなくてはいけない時代になってきたような気がします。