ADHD治療薬、初の承認へ リタリンと同成分
小児の発達障害である注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬としては国内で初めて「コンサータ」が承認される見通しになった。3日開いた厚生労働省の薬事・食品衛生審議会で薬効や安全性が確認された。ただ、薬物依存が問題になっている向精神薬「リタリン」と同成分のため、厚労省は製薬会社に対し、処方できる医師を限定するなど厳しい流通管理を求める方針だ。
今月中に同審議会の部会を開き、製造販売元のヤンセンファーマ社(東京都千代田区)に求める具体的な条件を定め、正式に承認を決める。
原案では、処方できる医師を「ADHDを正確に診断できる専門医」に限定するため、関連学会に所属▽診断講習を受けた――などの基準でリストをつくる。調剤薬局にも処方した医師や医療機関が登録されているか確認を求める。
同薬は、リタリンと同じ塩酸メチルフェニデートが薬効成分。世界で広くADHD治療薬として使用される。国内では従前、同成分のリタリンが未承認のままADHD治療に使われてきた。だが乱用問題を受け、リタリンを処方できる医師は睡眠障害「ナルコレプシー」の専門医らに限られる方針となっている。
依存症を懸念する声もあるが、同社によると即効性のあるリタリンに比べ、急に血中に溶け出さないよう乱用防止の工夫をしているという。
適用は中学生ぐらいまでの子どもに限る。承認後、来年2月ごろに発売される見込み。
asahi.com(朝日新聞)2007年10月04日
ADHDで初めて承認される薬がコンサータ錠です。
コンサータ錠の成分は塩酸メチルフェニデートであり、今騒がれているリタリンと同じ成分です。
しかしリタリンが裸錠であるために即効性で依存性が出やすいのに対し、コンサータは徐放性製剤であり、依存性が出にくいとされています。
今回のリタリン問題がなければ、もっと早く承認されていたと言われています。
なのでリタリンと同様、処方できる医師を限定し、それ以外の医師が処方しないかのチェックを調剤薬局で行うという仕組みになると思われます。
また、
「支払基金 適応外使用認める47事例発表」でご紹介しましたように、支払基金で「原則として、「メチルフェニデート塩酸塩」を「AD/HD(注意欠陥多動性障害)、自閉症」に対し処方した場合、当該使用事例を審査上認める。」と発表しましたが、コンサータが承認されれば、リタリンでADHDの適応では査定されるということになるのでしょうか。
【関係リンク】
●薬事日報:【薬食審医薬品第1部会】国内初のAD/HD治療薬承認へ
http://www.yakuji.co.jp/entry4222.html
【このブログでの関係ページ】
2007/10/3「リタリン 処方を更に厳しく」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/1248.html
2007/9/27「支払基金 適応外使用認める47事例発表」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/1243.html
2007/9/21「リタリン うつ病の適応症を取り下げへ」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/1236.html