処方せん様式変更、後発薬を優先使用
来年度改定目指す
厚生労働省は、新薬と有効成分は同じだが価格が安いジェネリック医薬品(後発医薬品)の普及を促進するため、医師が患者に薬を処方する際、これまでは新薬の使用が「標準」だったのを、後発医薬品を「標準」に転換する方針を固めた。
処方せんの様式を改め、あえて新薬を選ぶ場合は、医師が処方せんに理由を明記することを求める方向で検討する。増え続ける医療費を抑制するのが狙いで、2008年度からの実施を目指している。
現行の処方せんは新薬が基本だが、06年度の診療報酬改定で、「後発品への変更可」という欄が追加された。欄に医師の署名があれば、薬局などで後発医薬品の処方が増えると期待されていた。
しかし、中央社会保険医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)が06年10月時点の処方せん約97万枚を無作為抽出して調査したところ、欄に署名があり、さらに実際に後発医薬品が処方されたケースは全体の1%未満の約9500件にとどまった。厚労省は「欄の追加だけでは普及効果は薄い」と判断し、処方せんの様式を大幅に見直すこととした。
変更が実現すれば、新薬を選んだ場合、医師から患者への理由の説明も必要になりそうだ。
処方せん様式の変更は、中医協で、08年度の診療報酬改定の一環として議論される。
(2007年4月22日 読売新聞)
2006年4月から処方せんの形式を変えて、先発医薬品名が書かれていても、「後発医薬品に変更可」のコメントと処方医の署名か、姓名の記載・押印をすることによって、後発医薬品の使用を促進しようとしていました。
d-inf:処方せんの形式変更〜後発医薬品の使用推進
http://d-inf.org/drug/prescription.html
処方医が「後発医薬品へ変更可」としたものが17%程度で、その17%のうち実際に後発医薬品に変更されたものが5.7%で、結局全体の処方せんから考えると後発医薬品に変更された処方せんは1%程度となったということです。
2007/2/3「後発医薬品へ変更1%未満」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/956.html
処方医の心の根底には、後発医薬品について疑問視をしているということがありそうです。
2006/9/19「ジェネリック医薬品、医師の7割が信頼性に「?」」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/754.html
処方せんの形式を変えても、後発医薬品の使用が促進しなかったので、2008年度をめざしてさらに手を打つということです。
デフォルトを後発医薬品にして、先発医薬品を処方するときに説明するようにするとのこと。
それって、日本医師会あたりが猛反発をしませんか?
後発医薬品の信頼性ももう少し担保した方がよさそうな気がします。
中医協で十分な議論がされることを望みます。