タミフル報道を受けて、勤務先病院では対応が始まっています。
しかしニュースを見て、インフルエンザにかかってもタミフルはのみたくないとおっしゃっている方がおられるようです。
幸い(と言ってはなんなのですが)勤務先病院は高齢者が患者の中心で、10-19歳の方はほとんどいらっしゃいません。
でもタミフルが高齢者に対して安全に使えるかというと、疑問が残ります。
タミフルの代替薬リレンザは吸入薬であり、吸う力が弱い高齢者にはあまり使えません。
リレンザは品薄であるとの報道もありましたし・・・
現場ではかなり混乱しています。
そんな中、こんなニュースが飛び込んできました。
タミフルと異常行動の関係、「否定的」を撤回 厚労省
インフルエンザ治療薬「タミフル」を服用した患者に異常行動が相次いでいる問題で、厚生労働省は22日、服用との因果関係に否定的だった、これまでの見解を撤回した。死亡例以外にも多数、飛び降りたり転落したりする異常行動が明らかになったうえ、こうしたケースの内容を調べず、判断材料にもしていなかったことを重視した。今後、すべての事故例を調査して、新たに判断し直すという。
見解の撤回は、辻哲夫事務次官が記者会見で述べた。同省は近く、タミフルの副作用を評価するため、これまで死亡例しか諮っていなかった薬事・食品衛生審議会で、01年2月の発売以降に報告されているすべての副作用事例を議論してもらう。因果関係を「否定的」としていた死亡例も再評価する。
タミフル服用と異常行動の関連性について、同省は10代への使用を原則制限する方針を示した21日の記者会見の際も、「否定的」との見解は崩さなかった。死亡例の調査と、同省の研究班が昨年度に約2800人を対象に行った統計結果を根拠に判断してきた。
同日の会見で公表した2件の飛び降り事故を受けて、初めて調査したところ、死亡例以外にも、飛び降り・転落の事故が多数あることを知ったという。服用との因果関係について、辻次官は「今後、検討する中で、判断が変わる可能性がある」と述べた。詳しい分析をしなかったことには、医薬食品局の黒川達夫審議官は「副作用の情報は膨大なので、死亡例に重点を置いて調査していた」と説明している。
asahi.com(朝日新聞)2007年03月22日
「今後、検討する中で、判断が変わる可能性がある」との発表は衝撃的かもわかりません。
可及的速やかにデータを洗い直して、結果を出す必要があります。
しかしながら・・・
報道でタミフルが危険な薬であるとのイメージを刷り込まれていっているような気がします。
タミフルはそんなに悪い薬なのでしょうか。
タミフルは新型インフルエンザには必要な薬です。
これを中止にすることはできないでしょう。
タミフル使用量の全世界での日本における使用量が80%と、格段に多いということが問題なのかもしれません。
国内において最近では、インフルエンザの検査キットで陽性が確認されれば、すぐにタミフルを処方することが一般的になっているとの指摘もありますし。