日本でも販売されている抗うつ剤「パキシル」(一般名・塩酸パロキセチン水和物)を服用した20代を中心とする若いうつ病患者に、自殺を試みる行動が増える傾向があることが分かり、米食品医薬品局(FDA)が12日、医師に対し服用者の慎重な観察を求める警告を発表した。
FDAは子供の自殺傾向を強める恐れがあるとして2004年、パキシルなど抗うつ剤全般に強い警告表示を義務付け、その後、成人患者への影響を調べていた。
製造元の英グラクソ・スミスクラインが総計約1万5000人が参加した複数の臨床試験の結果を分析、FDAに報告した。それによると、自殺を試みる行動はパキシル服用者で11人(0・3%)と、偽薬を飲んだ患者の1人(0・05%)より多く、11人中8人が18−30歳と比較的若い年齢に集中していた。
東京新聞(2006年05月13日 11時07分)
該当のページは、FDAサイト中
http://www.fda.gov/medwatch/safety/2006/safety06.htm#paxil
にあります。
もともとパキシルは、子供の自殺傾向を強める恐れがあることがわかっています。
うつ病の薬によって、自殺したくなってしまうのは問題です。
【参考】
2005/7/4「抗うつ剤:大人の自殺も助長か 米当局、警告表示を検討」
米食品医薬品局(FDA)は1日、抗うつ剤が大人の自殺衝動を強める可能性が最近の複数の研究で指摘されたとして、服用する際は症状の悪化や自殺傾向などを慎重に監視するよう求める警告を発表した。
一部の抗うつ剤が子供の自殺傾向を強める恐れは既に明らかになっており、FDAは昨年、薬の添付文書に強い警告を表示するよう指示した。
毎日新聞 2005年7月3日 東京朝刊