2005/11/7
昨冬はインフルエンザが大流行したが、予防接種のワクチンの効果は今一つだったことが、日本臨床内科医会(事務局・東京都千代田区)の調査で分かった。効果(有効率)は年によって変動しており、同内科医会インフルエンザ研究班の河合直樹班長は「昨冬は、流行を予測して作ったワクチンの型と、実際に流行したウイルスの型がずれた可能性がある」としつつ「こうしたデータを、予防接種を受けるかどうかの判断材料にしてほしい」と訴えている。
日本臨床内科医会は会員医師のいる全国43医療施設で、自ら希望してインフルエンザワクチンの予防接種を受けた人1万4364人と、受けなかった人3101人を登録。その後、今年4月30日までにインフルエンザにかかったかどうかを調べた。
その結果、接種を受けながら発症したのは696人(発症率4.8%)。逆に受けない人のうち発症したのは206人(同6.6%)だった。接種でインフルエンザにかかる率がどの程度低下するかを見る「有効率」は約27%となった。
同内科医会はワクチンの効果を検証するため、01年から02年にかけての冬から調査を始め、今回で4回目になる。これまでの発症率はワクチンを接種したグループでは、4年前の冬から0.3%▽1.9%▽1.7%▽4.8%と推移。一方、接種しないグループでは、それが1.2%▽5.9%▽2.4%▽6.6%だった。
「有効率」は最初の2冬で比較的高く、75%と68%を記録したが、昨冬と一昨冬は3割を切った。
毎日新聞 2005年11月6日
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