ピロリ菌の発見には、いろいろ秘話があるという記事を読みました。
オーストラリアのバリー・マーシャル博士のお話です。
まず、たまたま偶然だったということ。
ピロリ菌を培養しようと苦労していたとき、復活祭の休暇で仕方なく5日間放置していて戻ったら、できていたそうです。
そして、ピロリ菌が培養できても、それが胃潰瘍を起こすことを証明しなければなりません。
博士が自ら実験台になるしかないとのことで、菌を飲んだそうです。
奥さんは怒ったそうですが、ご本人は証明できてうれしかったと言われたとか。
学界での闘いもあったそうです。
強酸である胃の中で菌は生きられないと広く信じられていました。
ピロリ菌の除菌が有効なら、制酸剤が売れなくなってしまうという抵抗も大きかったそうです。
結局、論文を発表してから世界的に認知されるまで11年もかかって、1994年になってからのこと。
そして、今回のノーベル医学生理学賞の受賞ということになったということです。
ずっと考えていたからこそ、偶然が起こったわけで、またどうなるかわからないのに、自ら菌を飲んでしまうのもすごいことです。
何事にも情熱は大事ですねえ。
(今回の話は、本日付の朝日新聞夕刊「窓」論説委員室から を参考にしました)