この前、粗大ゴミで拾った14インチのTVを玄関先に置いておいで、NHKの集金人が来るのをしながら楽しみに待っていた。
ドアの隙間をワザと開けておいてTV番組を流し続けた。かなりのボリュームである。釣りでいったら撒餌(オキアミとかの)のようなものだ。毎日待つこと、9日間。遂にNHKの集金人がやってきた。(以前、包丁で脅して帰らせたヤツとは違うヤツだ)
ピンポーン♪ 玄関のチャイムが鳴った。(高鳴る胸の鼓動と急激に脳から分泌されるアドレナリン。喉がかわいてきた)
集金人「NHKですが、おたく、TVの受信料を払ってないでしょ?」
僕「払う気はありませんよ。だって、NHKは見ないもの」
集金人「そんな事言って困らせないで下さい。」
僕「だって、このTVはNHKは映らないんですよ」
旧式のTVのチャンネル部分(プッシュ式)はあらかじめNHKのチャンネル(関西では2ch)を破壊してある。TVにはマジックで民放専用TV・諸悪の根源であるNHKは受信できませんと落書きがしてある。
集金人「あんた、ここまでフザケルつもり?」
僕「ほら、NHKのチャンネルは無いんですよ。くやしかったらチャンネルを押してみろ!」
ついつい、声が大きくなってしまったが、もうどうにも止まらない。
集金人「NHKが映ろうが映るまいが、TVがある家は受信料を払わなけりゃならないんですよ。法律で決まっているんですよ」
相手も必死である。かなり興奮した口調になってきた。歩合で金を儲けているプロだ。元は新聞の勧誘なんかやっってたに違いない。こっちを脅しにかかってきた。
僕「それが、どうした!歩合の金が欲しいだけのクセに法律とぬかすんやない!帰れよ!」
ここまでくると大人の喧嘩である。相手もプロだし、そろそろ終止符を打たなけりゃいけない。奥の手だ。(予定どうりではあるが)
僕はハサミを持ってきてTVの電源コードをブツンと切った。
僕「これで、もうTVが見れなくなった。帰ってくれ」
集金人「そこまでする人、普通いないよ。悪質だ。」
僕「わかったら、帰ってくれ。それで、二度と来るな!」
勝った。そう、思った。僕は興奮状態から快感に変わっていく自分の精神状態を楽しんでいた。脇の下と手のひらには汗をかいていた。
集金人「あんたみたいなキチガイは相手にしたくないけど。1回くらい受信料払ったらどうだ。確かに放送法の32条には不払い者の罰則規定は無いけど、犯罪だよ。この犯罪者」
勝利目前にして相手が理論武装し始めてきた。さすがに我が家に放たれたたNHKの刺客だ。最低限の研修を受けてきたのだ。
こうなったら、あの手しか無い。NHK撃退の最終兵器と言われているあの手だ。まだ10人前後しかやった者がいないという、あの手だ。
僕は玄関から走って奥の部屋行き、工具箱からハンマーを取り出した。ハンマーを持つ僕の手は再び興奮状態の為、震えてきた。
そして、玄関に置いてある無音のTVを目がけて、怒りの鉄槌を降ろした。
僕「うおりゃ〜!何が放送法だ!エビジョンイルだ!」
ボコ、ボコッ!バリッ!
何発もハンマーがTVを打ち砕いていく。
集金人「おまえ、やっぱり、キチガイだ。やめろ。それ以上してもしかたないやろ」
集金人の言葉なんか耳には入らない。(ふりをしている)
僕「庶民をなめんじゃねぇ!」(なんで、こんな事を言ったかは自分自身でも意味不明)
ボコ、バコッ!
最後の一撃がブラウン管正面に直撃した!
ポン
鈍いながらも軽い音がした瞬間、電源が入っていないはずのTVが映った。いや、光った。
一瞬、部屋の中が明るくなったと思ったら、コナゴナに砕けたブラウン管のかけらが散乱していた。
集金人「ケガしたらどうすんだ?ボケ!」
なんともいえない嫌な匂いが立ち込めた。これがブラウン管の匂いなのか。
僕は再びハンマーを持ってTVのプラスチック部分を粉々に砕いていく。
バシッ!バシッ! 更に砕いていく。
僕「帰れ帰れ帰れ二度と来るな。帰れ帰れ帰れ二度と来るな。帰れ帰れ帰れ二度と来るな。帰れ帰れ帰れ二度と来るな帰れ帰れ帰れ二度と来るな。帰れ帰れ帰れ二度と来るな。帰れ帰れ帰れ二度と来るな。帰れ帰れ帰れ二度と来るな。帰れ帰れ帰れ二度と来るな。.........................」
呪文のように唱えている僕に対して
集金人「............................」
集金人は無言だった。
僕「帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ..............................」
集金人は帰って行った。
無言で.......
たぶん、もう二度と来ないだろう。
但し、NHKの資料には「要注意、この家には近づかないこと」と記載されるだろう。
掃除がたいへんだった。 (おわり)
[人気blogランキング]←クリック投票に協力して下さいませっ!