
大詰めの稽古はエイサク(岩名しゅん)とパク(後藤篤哉)によるクライマックス、宗教の是非をめぐる論戦で始まりました。ここをしくじると「アメリカ」の全てが台無しに…。
その緊張感から来るストレスを発散するかのように、稽古場のアイドル弓井茉那に迫る魔の手。

あ

ああああっ

びばっ列島!

本作にはわけのわからない台詞・行動が散りばめられています。ギャグではありません。笑えません。お笑い好きという設定ゆえに様々なネタ(主にぱくり)を行いますが、笑わせるためにやっているわけではありません。彼らが「面白い」と思っているだけです。僕は演劇にありがちな、突然挿入されるギャグが好きではありません。ネタというやつです。ただ、その役者の面白さに負けてついつい入れてしまうことは何度かありましたけど。今回の「アメリカ」にはそれはありません。全てキャラクターの延長線上の行動です。とか言いながら、ぱくるギャグに関してきっちり指定していたりしますけど。
で、通し稽古を終えて充足のキャスト一同。あちこちで台詞は飛んでたんですけど…。

バカなのか賢いのかわからない男たちと、どこまでもバカで強い女たち。偏見に満ち溢れた共感しようのないキャラクターたちしか登場しないこの台本は、某映画プロデューサーに「観客に見せるものではない」と一蹴された過去があります。それが戯曲賞を取り、再演させてもらえることになりました。いい人が主役じゃないといい物語ではないのか。もう一度確かめさせてもらいます。